山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

奥秩父、笠取山は春の兆し

2013年02月24日 | さんぽ


2013年2月23日(土) 晴れ

作場平→ヤブ沢峠→笠取小屋→小さな分水嶺→笠取山→笠取小屋→一休十文字→作場平

今週は多摩川の源頭とされる奥秩父の笠取山を訪ねた。笠取山は去年もやはり2月であったが、1年ぶりの再会となる。雪もそこそこにあり、展望が良いのでお気に入りの場所のひとつだ。この時季、三ノ瀬から入るには道路が凍結している。ピカピカのアイスバーンだ。除雪はされているが、かなり厳しく慎重に運転しなければならない。そんな事で積雪期には入山する人も少ない山域である。それだけ静かな時間が楽しめるというものだ。登山道も整備され、新緑の頃になればハイカーも多く、水源林として自然が多く残る場所でもある。登山口に着けばのんびり日帰りで充分な笠取山だ。早速、身支度を済ませ山道へ入る。今日は前回と同じ、ヤブ沢峠から小屋へ入ることにした。

<笠取小屋の冬小屋>
いつもの山道は時を感じさせない変わらぬ風景だ。幾分、雪は少なめである。ヤブ沢峠に通じる林道は除雪されていた。先週のものであろうか、登山者の足跡は少ない。一汗かいて笠取小屋へ到着した。待ちに待ったおやつタイムである。ここでおにぎりを食べた。お腹が空けばどれもこれもみな美味い。



<小屋の前から大菩薩>
お腹を満たしたあとは、ワカンを履いた。この先はおそらく雪深く、難儀するだろう。ツボ足でもいいが疲れてしまう。だから山頂まではワカンで登るつもりだ。久しぶりの風景が待っていると思うとワクワクしてしまう。さあ、早く行こう。雪の原っぱへ。



<雪原に出てきた>
出てきた、出てきた。広くていい感じだ。



<乾徳山、黒金山も出てきた>
そして、今回もいい天気になった、青空が広がっている。多少寒いが歩けばそうでもない。むしろ日差しが強いので暖かく感じる。



<笠取山も>
目的の笠取山が出てきた。見れば山頂にそれほど雪が付いていない様子。もう少し雪があるだろうと想定していたが、これならすんなり山頂へ登れそうだ。去年はアイゼンが欲しいほどの山頂直下だったが、これならワカンで十分だろう。



<燕山>
小さな分水嶺に着いた。富士川、荒川、多摩川へと、ここで一滴の雨の運命が決まってしまう。



<小さな分水嶺から>
ここから雁峠は近く、目と鼻の先だ。峠から古礼山へ行けば、そこも富士山の眺めがいい。



<奥秩父の山々>
南アルプスも眺望できるが、小さい。いっぽう富士山は霞んでいるうえに雲が多く、山頂から眺めてもちょっと無理かも。富士山と南アルプスの展望を期待していただけに少し肩を落とす思いだ。



<一直線に登って>
こう見ると、まるでゲレンデだ。ここを一直線に登って行く。



<来た道>
ハア、ハアいいながら。まっすぐ急登を上がる。息が切れるのが早いがちょっぴり太ったかも。そんな事を考えながら進んだ。



<山腹から>
息が切れると一休み。そしてまた登る。その繰り返しだ。



<山腹から>
だんだん眺めもよくなってきた。



<笠取山の山頂へ到着>
着いた。笠取山の山頂へ。雑木が邪魔して北側はあまり見えない。それでも両神山、和名倉はわかる。水晶山、古礼山の奥に雁坂嶺であろうか、ちょっと頭が飛び出ている。



<山頂からの黒金山、乾徳山、北奥千丈、南アルプス>



<尾根は>
お隣の山頂へ行くのは止めよう。もう一つの笠取山の山頂が奥にあるが、そこまで足を運ぶ必要もない。ここで充分だ。むしろこちらの方が景色を楽しめる。



<奥多摩と大菩薩>



<乾徳山、黒金山>



<北奥千丈、国師ヶ岳>



<古礼山>



<山腹>



<農鳥岳、間ノ岳、北岳>



<雑木>



<山肌>



<ハンゼノ頭から倉掛山>



<富士山は霞んで>
残念ながらやはり富士山は霞んでぼやーっとしている。それに雲が張り付きはじめていた。ここの展望はこれくらいにして、そろそろ下山しよう。



<山頂から下って>
幾度眺めて山は飽きないから不思議なものだ。



<雲も出てきた>
季節が変わり、色彩が変わり、その情景に感動する。静けさの中にそれがあるからまたいい。雲は流れ、日は傾き、また一日が終わる。



<広い雪原をのんびりと>
モナカの雪面はワカンがよく効いてくれるが、もう少し浮力のあるスノーシューが欲しくなってしまう。もっと自由に雪の中を飛び回れるように。



<そして丘を登って>
これで雪遊びは終わりだ。雁峠へ行っても何もないので止める。小屋へ戻ってパンでも食べよう。



<笠取小屋へ戻って>
再び小屋の前のベンチに腰を下ろし、パンをかじり始めた。温かいスープがとてもうまい。風も穏やかで小春日和となってくれた。



<一休十文字へ>
いい天気だった。今日の入山者は私を含め3人。雪解けが進み渓流は力強く流れていた。奥秩父の山にも春の訪れを感じる。来週はひな祭に啓蟄だ。春は直ぐそこにあるような気がする。


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