劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

熊日連載13「わたしを語る」(22)ブラジル移民劇①

2020-05-11 02:06:52 | 2020-2022 日記

「わたしを語る」…「私」とは劇団が集団活動である限り、その足跡は内部で複数の千鳥足に見える。
その都度「あぁでもない、こうでもない。」と制作過程では集団内部でふらつく。稽古は作っては壊し、壊しては作るを繰り返す。ふらつきの振幅が大きいほど真剣になれる。
「私」はふらつく「私たち」である。若者たちはふらついてなんぼぅ!で成長する。
その結果が外部に現れるから演劇はナマモノと呼ばれる。そしてお客さんがいて成立する。

ブラジル移民劇に取り掛かったのは、亡き榊先生(国際ボランティア活動)の提案から始まり、先生の活動に参加していた学生も夢桟敷の演劇にゲスト出演していたり、劇団員の中に熊本大学演劇部にも所属している者がいて劇作りの輪が学生や演劇経験者の若者を中心に広がった。
先生と深く関わっていた清田さん(日本フェアトレード委員会)の後押しがあったこともあり、「これは榊先生の追悼公演にしよう!」と輪が固まった。外部の役者さんが加わりユニット劇団とした。
ブラジル移民の父と呼ばれる上塚周平氏(熊本県城南町出身)と多くの熊本熊本県民が移民に参加したこともあり、2008年は熊本県を挙げて「ブラジル移民100周年」記念イベントや講演会、ブラジル日系社会との交流が盛り上がった年でもあった。
様々な要素が混じり、結果、テーマは必然になった。
「ボクノフルサト。」熊本公演に向けて駆け抜ける集団になった。
熊本市国際交流会館も全面協力で移民学習会、舞台技術のワークショップ、公演を共催という形に運んでくれることになる。

終演後、予想もしていなかったブラジル公演の話に繋がった。これについては明日の(23)で補足しよう。
熊日連載「わたしを語る」は①熊本公演②2009ブラジル公演③2018ブラジル公演の3回になった。大きな山場を迎えた。
今回は(22)のブラジル移民劇①熊本の記事を添付した。記事の中の写真は舞台のもの。左の写真は上塚周平氏。


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