【 保護犬:ハッチ日記 】

成犬の保護犬、里親日記

ハッチ、人命救助!!発見、お手柄!!!

2021-06-08 | 保護犬ハッチ
今日8日はハッチの日。
我が家にハッチが来てから、3年5ヶ月が経過した。



そんなハッチの日に、驚きの報告!
なんと、ハッチが人命救助をしたのだ!!
発見のお手柄だっ!!!

お手柄のハッチ ↓


それは昨日のことで、
ハッチを車に乗せレンコン畑へ行き、散歩をしていた途中のこと……

ハッチが草むらの方に向かって、しきりに匂いを嗅いで立ち止まるのだ。
夕方とはいえ暑いから、「ハッチ、行くよ」と声を掛けるが、
しきりにその場の匂いを嗅いで動かない。

猫か、亀か、それともキジでも隠れているのかな??と、
草むらの中を覗くと……

草の間から白いシャツが見え、さらに片腕が見えた。

「えっ、えぇ??!」
さらに、よく見ると……
年配の男性が目を閉じて、仰向けに倒れていたのだ。
草むらの中で、ぴくりとも動かないままに横たわっていた。

“背筋が凍る”、“息を呑む”という言葉を
私は初めて、体感した。
驚きと恐怖で声も出ない。

でも、背筋を凍らせている場合じゃない、
助けを呼ばなければ!と。
震える手で携帯を取り出して、119番通報をした。

直ぐに電話はつながり、「火事ですか、救急ですか?」と訊かれた。

「救急です!男性が倒れたままで動いていません」と
震えて興奮した上ずったような声で私が答えると、
「救急車が向かいますので、場所を教えて下さい」と。

……はっ、そういえば、ここの住所が分からない。
車に乗せて散歩に来るだけで、正確な住所など知らない。
人通りがなく、尋ねる人が誰もいない。

辺りを見回すと、畑仕事をしているおじいさんの姿が見えたので、
ハッチと一緒に走って行き、ここの住所を尋ねた。

119番通報を終えると、
さっきの草むらまで恐々とハッチと戻り、
ダメもとと思いながらも、倒れている年配男性に声を掛けた。
「大丈夫です…か……?」

こんな状態で、大丈夫か?も何もあったもんじゃないだろう、とは思いながらも
他にどう声を掛ければ良いのか分からないから、そう言った。

すると、
「大丈夫です」
なんと、草むらから返事が返ってきたのだ。

声が聞こえて悲鳴をあげそうになった。
動いていないから、てっきりもうダメなのだと勝手に思い込んでいただけに、
驚愕の度合いは凄まじい。

何とか悲鳴をあげずに呑みこみ、仰向けの男性に声を掛けた。 
今、救急車を呼んでいます、どこかケガをしていないですか?と聞くと、

「ケガはしていないし、ここで寝ているだけで、救急車など
呼ばなくていいです」と、男性。

私の横でハッチは早く帰ろう、とリードを引っ張るし、
途方に暮れて、すぐ近くの川で釣りをしている師匠に連絡。
事情を説明して急いで来てくれるように頼んだ。

師匠が走って来てくれて、男性の対応を受け持ってくれた。

倒れたままの男性は、受け答えは出来るものの
話している内容がかみ合わず、
昨日の朝から歩いてここに来たのだと言い、
ここで寝ているのだ、と。
顔は真っ赤で、仰向けの状態から動かないまま。

どうやら認知症なのではないか、と思われた。

その場を師匠に任せ、
私とハッチは一緒に車へ向かい、待機。

やがて救急車がやってきて、さらに警察のパトカーもきて、
師匠と、畑仕事をしていたおじいさんの二人が対応をしてくれた。

仰向けのままの男性は自分で起き上がることも出来ず、
担架で運ばれ、
救急隊の話では、失禁もしているようだった。

事件性はなく、滑って足を滑らせたのではないかと推測され、
男性は救急車で病院へ運ばれた。

以上、説明が長くなったけれど、
とにかく、ハッチが発見の手助けをし、
人命救助をしたのだ!!!
あっぱれ!お手柄だ!


すごいぞ!ハッチ!

家に戻ってから、ハッチにはいつもよりちょっと多く
ご褒美のごはんをあげた。
そして、何度も何度もハッチを褒めた。


ハッチ、これからも散歩中に異変があったら教えてね。


保護犬だったハッチが、人命救助をしたのだと思うと
改めて、感激!!!だ。

ハッチはお手柄犬だ!

※ちなみに、小さな町のちょっとした騒ぎで終わり、ニュースになるような
ことはありませんでした。