毎日が山のこと

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風布のみかん山周辺(2020年12月11日)

2020-12-12 09:43:21 | 山日記

12月11日、奥武蔵山地の北のはずれ、寄居の風布というところを妻と歩いてみた。みかんの産地でかつては北限のみかんなどといわれていたようだが、温暖化でそんなことも言われなくなったように思う。

風布にはみかん狩り客のための無料の駐車場がある。そこに車を留め、まずはお昼にとおにぎりを出していると、観光案内所の男性が組立式の手作りテーブルを出してくれた。食事後、ハイキングコースというわけではないが、みかん畑の斜面を適当に登ってみた。

舗装された車道を避け、無住のお寺のわきから畑道をたどって登ると日当たりのよい山間の地が見渡せていい気分になる。12月に入ったのでもうみかん狩りはほとんど終わっている。それでも黄色い実がたくさん見えているが、大半はユズやキンカンなどのようだ。周囲の山々はまだ紅葉で覆われている。

まず風布集落の上部にあがり、風布と小林みかん山を結び道をのぼると峠のようになったところに聖観音の像が祀られていた。そしてその脇には秩父事件顕彰碑があった。秩父で農民が蜂起した時、この風布でも農民がたちあがった。その歴史を刻んである。

そこから葉原峠へ登る車道へ山道を伝って出ようとしたのだが、今はすっかり廃道になっていて歩けそうもない。しかたなく車道をもどって登りなおした。

ずっと舗装の道を歩くのではつまらないので、途中から林道にはいった。道はいいのだが、周囲が杉の林となって、しかも北東斜面なので薄暗い。しばらく歩いて尾根を回り込むとようやく落葉樹の森となって明るくなった。

ふたたび舗装の道に出る手前が、明るく手入れのいきとどいた森になっていたので、そこで休憩した。どうも浦和一女で管理している森らしかった。その森の一角で一人の男性がチェーンソーを使って作業をしていた。

休憩後林道に出て、今度は小林みかん山へと下る道をたどった。もう少し車道を登れば葉原峠なのだが寄らずに下ってしまった。この道は、野上から峠をこえて波久礼駅に抜けられるハイキング道なので道ははっきりしており、標識も整備されている。道の片側は杉林だが、左側は落葉樹なので明るい。

小林の集落の近くで舗装道路に出た。そこから風布に戻るまでしばらく舗装道路を歩くことになるのだが、その道沿いには大きなモミジの木がたくさんあってみごとな紅葉のトンネルになっていた。つまらない車道歩きが思いがけず紅葉鑑賞になった。

道は途中で分岐していて、右に行くと最初の聖観音がある峠に出る。しかし少し登り返しになる。そこで左の道をくだって、川沿いにある風の道というハイキングコースを利用して風布の駐車場に戻った。


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