毎日が山のこと

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武川岳(2021年12月4日)

2021-12-08 09:35:11 | 山日記

先日武甲山から大持山の記録を投稿してもう一度この山域を歩いてみたいと思った。

どうせなら今度は名栗のほうから登ってみようと思った。

名郷から妻坂峠、大持山、鳥首峠とまわって名郷に戻る。一日の行程としてはちょうどいい感じだ。

妻坂峠から尾根を反対側に進めば武川岳になる。武川岳は一度登っているのだが、随分前のことで、二子山をこえて芦ヶ久保に出たことくらいしか覚えていない。この時はカメラを忘れたらしく、写真も残っていないので山頂の様子なども全然思い出せない。

そこで考え直して、もう一度武川岳に登り、尾根を伝って名郷に戻る計画に変更した。

確認のために古い地図を引っ張り出してみると、名郷から妻坂峠を通って武川岳へと赤線が入っていた。すっかり忘れていたが、この時も妻坂峠を通っていたのだ。

朝食を自宅ですませ、車を出して名栗へと向う。もったいないので高速は使わない。

次の写真が名郷の風景。この少し先にバスの折り返し場があり、その側に駐車場もある。平日は500円、休日は700円だった。

名郷から妻坂峠に向う道に入ると名栗川はキャンプ場になっている。このキャンプ場の駐車場も利用できるが、こちらは平日でも700円。

10分ほど歩くと白岩をへて鳥首峠へむかう林道と分岐する。そのすぐ上に写真のような駐車スペースがあった。

ところが、この妻坂峠道は通行止になっていた。看板を見ると橋が崩落して架け替え工事をしているらしい。

どうしたものかと思ったが、川床がそれほど深くないので迂回できるのではないかと考えてそのまま進んでみた。

ここが崩落現場らしい。立入り禁止の表示があって、工事現場を通らずに迂回することは難しい。

でもこの日は土曜日で人影は見当たらない。工事現場にはダンプカーでも通れる立派な仮橋がかかっていた。

どうみても危険はないと思えたので、そこを通過させてもらった。

林道をさらに進むと湧水があった。数本のパイプから流れ出している。試しに飲んでみたら軟水だった。

コーヒーでも入れたら美味しいのかもしれない。

林道はその先で一度折り返して高度を稼ぎ、妻坂峠道からはなれて行く。

なんと林道はこの先も通行止の表示があった。

大持山から名郷に下るには、妻坂峠もこの横倉林道も使えないということだ。

鳥首峠経由しか道がないのだ。

林道が終わってようやく山道となった。まずは鉄板の橋で沢を渡る。

山道は古くから使われてきた峠道らしく、歩きやすい。

沢を詰め終わって峠へと登り始めると道はジグザグに折り返して登っていく。

数えてみたら8回折り返していた。

峠が見えてきた。

妻坂峠。この角度の写真は5年前の武甲山の時も撮っていた。

小休止して、水を飲み、豆大福をひとついただく。峠の反対斜面は落葉樹の林なので、あいだから武甲山がよく見える。

こちらは大持山。

武川岳への尾根も幅広く木々もすっかり葉を落としていて明るい。

頂上についたらしい。右の奥側は大きな杉の林になっていた。

こんなところだったのだ。全然覚えていなかった。

東側が開けていた。奥武蔵の山の向こうは関東平野なのだろうがよく見えない。右側をのぞきこむとぎりぎり丹沢の大山が見えた。

頂上には7~8人が休んでおり、そのあとは次々に登山者が登ってきた。結構人気があるらしい。

おにぎりを食べ、お湯をわかしてコーヒーをいただいた。

頂上の少し先が十字路になっている。私が登ってきた妻坂峠道、尾根をすすんで二子山に向かう道、正丸峠方向にむかい途中から沢にくだる道、そして私が下山に使う山伏峠道。

山伏峠道はしばらく杉林と雑木林のあいだの広い尾根道だった。

そのあとは少し急なくだりとなり、鞍部から前武川岳への登り返しとなる。まあたいした高低差ではない。

前武川岳の山頂部も広々としていてベンチ等があった。

ここで尾根をそのまま進めば山伏峠にむかう。私は右にそれて天狗岩尾根に入る。

その案内標識をみたら、天狗岩コースは上級者向けとかいてあった。そんな話し聞いたことがなかったので少し驚いたが、山伏峠へ向かうと遠回りになるので予定通り進むことにした。

道の右側が植林の杉林で、獣害よけのネットがはりめぐらされていた。

かなり歩いてようやく天狗岩に到着。予想通り石灰岩の岩場だ。石灰岩は雨による浸食で岩の隙間が深くえぐれていることが多く歩きづらい。

それで上級者むけと表示されていたのだろう。

しかし、なんのことはない、左手の斜面に巻道があった。少し急ではあるが、これならなんの危険もない。

むりをせずに巻道を使用する。

下側には、岩場をとおる男坂と巻道の女坂の表示があった。前武川岳の表示にも巻道があることを書いておくべきだろう。

天狗岩から少し下ると写真のような金網があった。この先は石灰岩の採掘現場のようだ。採掘は尾根ギリギリまでせまっていた。

そのためだろう。山道は右の斜面へとくだっていく。私の持っている地理院の地図は尾根通しに道がついてる。

念のため帰ってからネットの地理院地図を確認したら、そちらは現実どおりに斜面をくだるように表示されていた。

斜面を下っていくとカエデ類が姿をあらわした。この山では少ない紅葉スポットだ。

道が付け替えられたおかげで陽の目を見たのかもしれない。

途中で標識があってこんどは斜面を水平にトラバースする。みちはしっかりしていて歩きやすい。

ふたたび昔の尾根道と合流した。かつてのルートである尾根道側にはロープがはってあった。

ようやく舗装の道がみえた。

しかし、そこはまだ山腹をはしる林道だったので、もう少しくだらなくてはならない。

こんどこそ下の道に出た。このあとは舗装の道をあるく。

林道は出発の時にみたキャンプ場のところで妻坂峠道に合流した。

この日の行程は日帰りにはちょうどいい。武川岳には正丸峠側からも周回コースが組めるし、元気な人なら二子山を越して芦ヶ久保から往復することも可能だ。

欲をいえば山頂の展望範囲がもう少し広ければ申し分ない。


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