長野はすべて山の中

長野周辺の山散策日記 山の風景やランニングのこと
時に自転車や気になる音楽の話しに暫しおつきあいの程を・・

風邪

2016年01月16日 | ブログ
風邪をひいてしまい走れない日々が続いています
頭痛-鼻-喉と続き今は肺 咳が眠りを妨げます
年の始まりからもう最低な気分です

長野県 特に北信エリアでは宴席での座を締める独特な風習があります
これを「北信流」と言います
(※You Tubeで検索すると大体の雰囲気は分かると思います)

酒宴も佳境を迎えますとその宴席にご招待された来賓側から「中締め」の提案がおきます
指名を受けました主催側数人来賓側数人が相対し並び招いて頂いたお礼に来賓側から「お盃」を差し上げます

差し上げると言っても実際盃をプレゼントする訳ではなく
主催側の手に持たれた盃にお酌をして差し上げる行為をこう言います

このときにその座で心得のある方によって鶴亀といったおめでたい謡曲がご披露されます
これを「おさかな」といいます

この2~3分の小謡をその座の者が頭をたれ聞き終わったのち杯に注がれましたお酒をうやうやしく飲み干します
2杯3杯と続けて注がれる時もあります むしろそちらのケースの方が多いです 
私も含め皆さん酔ってますからもうイケイケです

次は返礼です
攻守入れ替わりまして返礼のお盃を差し上げます
謡の心得のある方はそうそうおられるものではないのでまた同じ方に違う謡曲をご披露頂きます
そして今度は小謡のあと「木遣り」が3本程謡われます

先綱木遣りは町のお祭りの時によく使われますのでほとんどの人が唱和出来ますので受けの箇所を皆で唱和します
木遣りが終わりますと来賓側は注がれた杯をまた何回か飲み干し 主催代表からひと言御礼があり座が中締めをめでたく迎えます

中締めとは言うもののこれは大体はお開きのサイン
帰りたい方は腰を上げ もっとやりたい人は腰を落ち着け飲み続けます

なぜ「風邪」というタイトルでこの話しをするのかというと
この「お盃」に使われるおちょこはひとつのものを回し使いされるのが通常
受け手差し手が自分占用のものをもって出てくるのではないのです

どうもわたしの風邪はこのときにうつされたのではないかと疑っている訳でして
宴席でお酌をして回ったときにいただいた先様のご返盃かこの中締めの時・・
これほど強い感染経路もないだろうと確信しているんです

ある団体の長の身にある私
多分これから先将来何回か予想される冬場のこの「北信流」の盃のやりとりに私は真剣に風邪対策を考えなくてはなりません
考えると憂鬱な気分です