おかげさまで、今日も、忙しい一日でした。
朝から、作りっぱなしで、気付けば、夕方!
ありがたいことです。
それに加えて、今日は、とても嬉しいことがありました。
午後3時頃のこと。
店の前に1台の車が停まり、助手席から、おばあさんが降りてきました。
店のドアを開けながら、
「ふわふわのパンを買いに来ました」と、言いました。
お年寄りが、『ふわふわのパン』と言えば、シフォンケーキのことです。
今日最後のシフォンが、1台だけ残っていました。
「はい、ありますよ」と、お声をお掛けすると、
「ああ、良かった!ああ、良かった!!」と、とても喜んでくれました。
「なんぼ?」と、聞かれたので、
「丸ごとで、1575円です」と言うと、
「えっ?2千?」
「いえ、千です」
「えっ?2千?」
紙に書きました。
シフォンケーキの絵を書き、1575円と。
そして、半分に切った絵を書き、787円。
1/4に切った絵を書き、399円と書きました。
「すまんねえ、私しゃ、耳が遠いき」と、恐縮した様子。
私の母も耳が遠いので、耳の遠い人には慣れています。
すると、「じゃあ、半分を1個、1/4を2個」と、おっしゃったので、
「わかりました、今から切りますので、少しお待ちください」と言い、シフォンの型をはずし、カットし始めました。
それを待つ間、おばあさんが、私に話しかけてきました。
「うちにおる年寄りがねえ、なんにも食べんがよ。もう、末期やき。・・・・けんどねえ、このパン(シフォンのこと)を、ひとからもろうて食べさせたら・・・まぁ~、ペロッと食べてねえ~・・・それで、びっくりして、『はよう、買いに行かないかん!!』って、急いで買いに来たがよ。」
そう、おっしゃいました。
作業の手を休めず、聞いていた私でしたが、思わず、「ありがとうございます!!」と、頭を下げました。
胸に熱いものが込み上げて来て、今にも、泣きそうな気持になりました。
ああ、お菓子を作ってきて良かった!!・・・心からそう思いました。
18年間のどんな苦労も、すべて報われた瞬間でした。
過去にも、そんなことは何度かありました。
それこそ、何も食べられなくなった病人の方が、うちのかぼちゃのプリンだけは、「美味しい、美味しい」って食べてくれる・・・という話。
幼くして亡くされた息子さんの仏壇に供えると言って、お菓子を買いに来てくれるお母さん。
「息子が、ここのお菓子が大好きだったから」と。
また、こんな話もありました。
若い娘さんが、店にお菓子を買いに来てくれました。
その時の話。
「うちのおじいさんが亡くなる前、『ヤッコさんのシフォンケーキが食べたい』と言って亡くなったんですよ」と。
そして、言われました。
「ひとが亡くなる前に食べたいお菓子って、どんなものだろう?と思って、買いに来ました」と。
などなど、そんな出来事を、今日は、再び、思い出しました。
今も、胸がいっぱいになっています。
朝から、作りっぱなしで、気付けば、夕方!
ありがたいことです。
それに加えて、今日は、とても嬉しいことがありました。
午後3時頃のこと。
店の前に1台の車が停まり、助手席から、おばあさんが降りてきました。
店のドアを開けながら、
「ふわふわのパンを買いに来ました」と、言いました。
お年寄りが、『ふわふわのパン』と言えば、シフォンケーキのことです。
今日最後のシフォンが、1台だけ残っていました。
「はい、ありますよ」と、お声をお掛けすると、
「ああ、良かった!ああ、良かった!!」と、とても喜んでくれました。
「なんぼ?」と、聞かれたので、
「丸ごとで、1575円です」と言うと、
「えっ?2千?」
「いえ、千です」
「えっ?2千?」
紙に書きました。
シフォンケーキの絵を書き、1575円と。
そして、半分に切った絵を書き、787円。
1/4に切った絵を書き、399円と書きました。
「すまんねえ、私しゃ、耳が遠いき」と、恐縮した様子。
私の母も耳が遠いので、耳の遠い人には慣れています。
すると、「じゃあ、半分を1個、1/4を2個」と、おっしゃったので、
「わかりました、今から切りますので、少しお待ちください」と言い、シフォンの型をはずし、カットし始めました。
それを待つ間、おばあさんが、私に話しかけてきました。
「うちにおる年寄りがねえ、なんにも食べんがよ。もう、末期やき。・・・・けんどねえ、このパン(シフォンのこと)を、ひとからもろうて食べさせたら・・・まぁ~、ペロッと食べてねえ~・・・それで、びっくりして、『はよう、買いに行かないかん!!』って、急いで買いに来たがよ。」
そう、おっしゃいました。
作業の手を休めず、聞いていた私でしたが、思わず、「ありがとうございます!!」と、頭を下げました。
胸に熱いものが込み上げて来て、今にも、泣きそうな気持になりました。
ああ、お菓子を作ってきて良かった!!・・・心からそう思いました。
18年間のどんな苦労も、すべて報われた瞬間でした。
過去にも、そんなことは何度かありました。
それこそ、何も食べられなくなった病人の方が、うちのかぼちゃのプリンだけは、「美味しい、美味しい」って食べてくれる・・・という話。
幼くして亡くされた息子さんの仏壇に供えると言って、お菓子を買いに来てくれるお母さん。
「息子が、ここのお菓子が大好きだったから」と。
また、こんな話もありました。
若い娘さんが、店にお菓子を買いに来てくれました。
その時の話。
「うちのおじいさんが亡くなる前、『ヤッコさんのシフォンケーキが食べたい』と言って亡くなったんですよ」と。
そして、言われました。
「ひとが亡くなる前に食べたいお菓子って、どんなものだろう?と思って、買いに来ました」と。
などなど、そんな出来事を、今日は、再び、思い出しました。
今も、胸がいっぱいになっています。