愛しい黒猫 ジジ ( 一周忌 )



2010年9月、我が家の隣の駐車場に 1匹の黒猫が現れました。




( 我が家の玄関先にて )


多分、棄てられたのだと思います。 お腹を空かしているその子にご飯を与えました。

人慣れしておらず、人の気配があると ごはんに近づけない子でした。

何度も繰り返し、ようやく触れるまでに。 そして、その子は男の子だと判りました。

とにかく去勢しなければ不幸な子が増えてしまう。。。

ところが その子は、日中も資材置き場になっているブルーシートの上に居た。




( 我が家の玄関先にて )


あまり行動しないその子を見て、とぉさんは 検査をしたいと言い出しました。

検査して何か病気が見つかり、治療後でもリリースするのは心が痛む。

『 検査するなら、何を持っていても我が子に迎えよう 』 と話し合った。

いつもならそんな言葉を発しないけれど、何故かこの時だけそんな言葉を使った。

そしてこの子を “ ジジ ” と名付けました。 この時、推定2歳。


すぐに病院へ連れていき、精密検査。


検査結果は 『 猫エイズ(FIV) 陽性 ・ 猫白血病(FeLV) 陽性 』 の ダブルキャリア。


マイコプラズマにも感染していました。


この時、獣医師からは 『 もって 3年でしょう。 』 と余命を宣告されました。


ダブルキャリアで長生きするのは難しい。でも愛情で何とか・・・

馬鹿だと思われるかもしれませんが、本気でそう思うしかありませんでした。

そして 健康な子の一生分、この子を溺愛しようと決めた。




諸事情があり、まずはガレージにケージを組み立て そこで生活。

その後、ジジを事務所へ入れました。

それから2012年5月まで、平穏な日々が続きました。




甘えん坊になり、自分の2階建てケージの上ではおっぴろげ。




仕事中でも いつも私の膝の上。




とぉさんが帰宅し車の音が聞こえると “ 甘えてなんていなかった ” と強がる子でした。




お外に居て、病気もあったため前歯は上下ともありません。




そのため、いつもごはんを ぽろぽろこぼす。

でも、とっても食いしん坊さん。

9:00 ・ 15:00 ・ 21:00 の3回のごはんタイム。

13:00頃になると、ごはん~!!と言って困らせました。




まだだよ!と言うと倉庫側の いつもの場所でお昼寝し

ちゃんと15:00きっかりに起きて来る。

正確な腹時計を持っているのに、誤魔化そうとする可愛いところもありました。




仕事に根を詰めていると、いつもケージの上のこの場所で待っていてくれた。




モンプチテントが ジジの秘密基地。




たまに キリリとして




まれに びっくり顔で




とぉさんの脱ぎっぱなしの服の上が大好きで




抱っこされるのも好きだった。




声でご機嫌や要求がすぐに判る子。




仕事の事で少しもめると、ひとりずつ呼び出しをくらい

仲良くしなさい! と自分が真ん中に座って 仲直りさせられた。

そんな事から、この子は ” 会長 ” の座に就任した。




歯がないので、可愛い舌がよく見える。




とっても綺麗好きで、光沢のある綺麗な毛並み。




大きなダンボールが空になると、ジジはすぐに飛び込んだ。

でも、決して商品の入ったダンボールを荒らすことはなかった。




2012年5月以降は通院の日々に変わりました。

尿が黄色くなり、マイコプラズマを再発。7月に完治。

12月にはまた尿が黄色くなったが、マイコプラズマは陰性。

貧血が進んでいました。 そして1回目の輸血。

お正月も入院。退院後も、私達は会社と自宅の2重生活でした。

何度も何度も貧血と闘い、その度に 投薬(ステロイド含む)により乗り超え

2013年6月13日までは貧血を留めることが出来ました。


それ以降は、食べても食べても体重が落ち続ける。そして貧血が止まらない。

6月24日には、投薬による糖尿病症状を確認・ケトン体も現れてしまいました。

『 白血病に対処するステロイドと 糖尿病に対処するインスリンは同時投薬ができない。

糖尿病症状も重いので、これ以上の対処は不可能 』 と獣医から見放されてしまいました。


それでも諦めきれずに、症状を説明し病院をあたり

現在のかかりつけ病院で診て貰えることに。 そして2度目の輸血。

獣医師の考え方も治療法も全く異なり、薬の使用量でステロイドとインスリンも同時に使う。

そして私達にとって嬉しい違いは、泊まり込みをさせてくれたこと。

『 家族だから傍に居たいと思うのは当たり前 』 そう言って下さいました。

それから毎日泊まり込み、とぉさんと2時間交代で傍に付き添い

10分おきの呼吸回数チェック。

朝になって看護師さん達が来てくれるまで続けた。


その後、数値は全て改善。ごはんを食べない事だけが気がかりだったため

一度退院し、自宅なら食べるかもしれないと期待を持ったその日

胸水が溜まってしまい急変。

先生も驚くほどの頑張りを見せましたが・・・



2013年 7月13日  午後22:00 ジジは 旅立ちました。

推定4歳10ヶ月。 正常な寿命を全うできないほど、悲しい死はない。




もう駄目だと言われた子を、快く迎えて下さり

退院の目処まで立てられる程にしてくださいました。

17日間の泊まり込みにも、休む場所がなくて申し訳ないと言って下さったり

入院中に、ご自身のお父上が他界され葬儀だったにもかかわらず

投薬指示や環境指示の電話を何度もくれた院長先生。


そして、強制給餌など いつものお世話をしてくださり

ジジ!!といつも優しく呼んで接してくれ

亡くなった時には共に泣いてくれた若先生。


通常の出勤時間よりも 毎日早く出て来て下さったり

何を聞いても大抵のことは答えられる看護師さん達。


皆さんに支えられ、私達にとってはジジの最後に納得のいくケアができました。

あらためて 心より御礼申し上げます。

そして、どうかこれからも宜しくお願い申し上げます。




白血病は、ウィルスとしては強いものではありませんし、人間には感染しません。

ですが、親子間・猫同士の喧嘩・グルーミング・同食器での食事等の唾液などで

簡単に伝染していきます。

感染しても発症しないこともありますが

一方では抵抗力が弱くなり、貧血や腫瘍などで亡くなる子もいます。

風邪のウィルスが存在していても、健康な子には免疫もあり かかりにくい。

ですが、白血病で抵抗力の無い子は すぐにかかってしまい治癒もとても遅い。

治療中に別の病気を発症する場合もあります。


又、猫エイズは お外に居る子の10匹に1匹が感染しているとも言われます。

ワクチンを打っているから大丈夫と思われている方も多いはずですが、それは誤りです。

『 ワクチンでは100%防げないのです 』

お外で感染した子をお家の中に入れれば、外出しない子にも感染します。

いろんな事情があって、お外に出す方もおられるようですが

そのリスクをしっかりと理解してください。

私達と同じ悲しい思いをして欲しくありません。

完全な予防法は ただひとつ。


どうか大事な我が子を お外に出さないで下さい。


私達からの お願いです。





猫は一生に一度だけ人間の言葉を話すといいます。

ジジが話した言葉は 『 ママ 』 。

とぉさんと一緒に顔を見合わせた事を忘れない。




その可愛らしいお顔と声、美しいグリーンアイ、可愛い舌。




ぷくぷくの にくきゅう




ハート型の おしり




この手を離したくなかった。



私達の子になってくれて ありがとう。

ずっとずっと大切な ジジ。




( 一周忌にて撮影 )




いつも応援をありがとうございます。 励みになります。
マルコの情報へ繋がりますように (-人-) 宜しくお願いします。

にほんブログ村 猫ブログ 寝絵・猫漫画へ ←ぽちっとニャ
にほんブログ村


お手数をお掛けしますm(v v)m


★ 最後に ジジの動画があります ★






子猫の里親さまを募集しております!!

4月初旬生まれ

猫白血病(陰性)猫エイズ(陰性)。




白黒ちゃん 女の子




白黒ちゃん 女の子


お届けするので募集は静岡県中部地区(保護場所は焼津)

完全室内飼い・時期が来たら避妊手術をしてくれる方でお願いします。

詳しくは、こちらまで → 気ままに・・・にゃん!我が家のにゃんず

暖かいご家庭で、幸せになれますように




= 迷子のお知らせ と お願い =


【 緊 急 で す!!】

 スコティッシュ マルコ が行方不明になりました





【 マルコの特徴 】


・ スコティッシュフォールド(猫の種類)の男の子 ( 去勢済み )

・ 普通の猫と違い、ぺちゃんこ顔です ( 犬で言えばパグのよう )

・ 毛 色: ミルクティ色 ( 一般的な茶トラより薄い茶色 )

・ 目の色: オレンジ色

・ 耳の形: 立ち耳 ・ 耳毛が長い ( 汚れていてもこの部分は長いです )

・ 薄茶をベースに、毛色より濃い色のシマ模様が胸と腕にあります

・ 口の周辺が白いです。

・ ヒゲが長いです。

・ 脱走より時間が経過しておりますので、薄汚れていると思われます。

・ 首輪は着けていません。



もしも、既にマルコを保護してくださっている方がいらっしゃいましたら

どうか生存確認をさせてください。



大切にされているなら、取り上げるようなことは致しません。

どうかご連絡をお待ちしております。

見かけた方は捕獲せず、情報を送って頂きたいです。(すぐに付近に捕獲器を仕掛けます)


yaizuneko@mail.goo.ne.jp までご連絡をお願いします。




ブリーダー崩壊より救出され、里親希望宅よりトライアル中に脱走しました。

生存救出数41匹の内、この子だけが 愛される事を知りません。

心残りです。再度、皆様のご協力をお願い申し上げます。


マルコ詳細はこちら → 迷子猫 マルコ




【 お ま け 】


ごはんが待ちきれず、鳴きながら着いて来た 愛しい黒猫 ジジです。



鳴き声や 食べる音を残したかったので、親バカ音声は 許してくださいm(v v)m



= おしらせ =

ブリーダー崩壊は、ジジが亡くなった 4日後に発生しました。

崩壊記録は、当家に受け入れ開始された頃 7月25日に掲載予定です。








『 モカの心拍数の記録 』

7月12日 就寝前 : 140回 / 7月13日 朝投薬前: 124回

100回を切るようなら病院へ連絡

投薬無しでの正常心拍:120-150位(個体差・獣医師による)





コメント ( 22 ) | Trackback (  )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする