八柏龍紀の「歴史と哲学」茶論~歴史は思考する!  

歴史や哲学、世の中のささやかな風景をすくい上げ、暖かい眼差しで眺める。そんなトポス(場)の「茶論」でありたい。

☆☆『〝司馬史観〟を考える!』第2講のお知らせ☆☆

2022-06-08 22:42:03 | 〝哲学〟茶論
 東部ウクライナではより激しい戦闘が繰り広げられていると報道されています。そんななかシリア難民の行方やミャンマー国軍に抵抗している人びとの情報は、ほぼこの国にもたらされることはなく、そんななかで軍事増強、防衛費増大、改憲、敵地先制攻撃の容認などなど、〝武〟張った主張が、あちらこちらで声高に唱えられている。
 
<ミサイル攻撃を受けたドネツク州スビャトヒルスクの「ウクライナ正教会・スビャトヒルスク大修道院」>

 日本は「戦時」とは遠く離れているにも拘わらず、こうしたときにはたくさんのお調子者が出てくる。そんな歴史を日本近代史のなかで、いくどとなく見てきたような気がします。自身がその場にたっているわけでもないのに、サッカーのサポーター気分で、気分を高め、激しいことばを使い、まるで酒や薬にでも酔ったように、自分だけじゃなく、周囲の者たちを脅迫するかのように、騒ぎたて、喚き散らし、ヒロイックな自分とその集団全体が陶酔する。
 
 陶酔は長続きしません。まずは、よく世界を見ることでしょう。そして戦争がおこらないあるいは戦争を止めさせる方途を考えるべきでしょう。その効果はけっして即時性を持つものではないし、即効性もないでしょう。
 でも、永く次代にも、またその先の世代にもつながるような方途を、考えましょう。そしてできることからやっていきましょう。

 6月11日(土曜日)14時30分から、池袋のとしま区民センター(エレベーター横に「新人会文化講座」の案内があります)で、
 『〝司馬史観〟を考える!』第2講(全4講のうち第一講はすでに終了していますが、アーカイブ受講はできます)を行います。

 すでにzoom受講もふくめて40名近くの方々に参加いただいていますが、会議室でのご参加はまだ可能です(zoom・アーカイブ受講も受け付けています)。
 もしお時間等ありましたら、〝考える〟〝対話する〟「場」と「時間」にぜひご参加いただければと存じます。
 連絡はメールで、npo.shinjinkai1989@gmail.comまでご連絡ください。

 ほんらいblogにこうした連絡やお知らせを掲載するのは、わたし自身、はばかられるところですが、長いコロナ禍で、ますます人と人との〝付き合い〟〝関係性〟が希薄化していくことに、2021年におこなったジョージ・オーウェルの『1984』の世界像を見る思いがして、「場」を設けるべく、こうした講座を絶やさずにやっていきたいと思って、blogにあげているということです。
 一人でも、ご参加いただけると幸いです。
 
 なお詳細は、下記にflyerをあげておきますので、拡大してご覧ください。


 
 

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☆☆6月5日の『日本〝近代・現代〟のプロフィール』【第3部】第3講のお知らせ☆☆

2022-06-03 21:40:23 | 〝哲学〟茶論
 6月5日(土)の11時から、
 いつものように『日本〝近代・現代〟のプロフィール』【第3部】第3講の講座を行います。
 第3講のテーマは【60年安保】についてです。


 60年安保(日米安全保障条約の改定)といっても、もうすっかり過去のことなのですが、おそらく戦後の日本でもっとも激しく政府=自民党、警察に対峙した学生運動がこの「60年安保」でした。
 国会議事堂は、多くのデモ隊に囲まれ、そのなかで東大文学部学生樺美智子が没したことを、記憶にある方もいらっしゃるでしょう。
 
 今回の講座では、日本の「左翼」について考察するとともに、
あの激しかった「60年安保」とは、いったいわたしたちの国である日本に、いかなる影響を与えたのか。
 社会党委員長浅沼稲次郎へのテロ、いまは関口宏夫人となっている西田佐知子がせつなげに歌ったブルース「アカシアの雨」の真実、そしてこの時代のもうひとりのヒロインだった現上皇后(正田美智子)の輝く美しさ。
 そうしたさまざまについて、お話しを重ねます。
 もしお時間がありましたら、ご視聴ください。zoomでは、質疑応答の時間も十分に確保しています。

 なお、この講座はzoomおよびアーカイブでの講座になります。
すでに【第1部】(明治維新から米騒動)、【第2部】(関東大震災から対英米戦争)、そして【第3部】(東京裁判から)の第2講まではzoom講座は終了していますが、アーカイブで視聴可能です。
 
 受講のお申し込みは、npo.shinjinkai1989@gmail.comまでお申し込みください。詳細はいただいたメールに担当の者が対応いたします。
 〝学び〟はいつもトレーニングしておきたいものです。


 

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