八柏龍紀の「歴史と哲学」茶論~歴史は思考する!  

歴史や哲学、世の中のささやかな風景をすくい上げ、暖かい眼差しで眺める。そんなトポス(場)の「茶論」でありたい。

4月からはじまる講座のお知らせです!

2018-04-16 23:17:35 | お知らせです!

 すでに講座のお知らせをしていましたが、
 再度、お知らせします。
 申し込みの締め切りは、前日までお願いします!

 いまどき、こんなまじめなテーマの講座を自主的に行っている
個人も団体もないと思います。時代の軽佻さにあえて挑戦する
気概をもって開講しています。
ハクづけや権威にしか頼れない人は、
こうした講座の時代的意味を考えることはないでしょう。

でも、だからこそあえて続けたい。そう思っています。

<講座その1>

◇◆芸術から読み解く近代日本の「精神史」!◇◆
 〝戦争〟と青い絵具~〝戦争の世紀〟に生きた画家たち~
*期間:2018年4月26日<初講>~7月5日(全6講)
*曜日・時間:隔週木曜日<午後7時30分~9時>
*定員-30名:受講料-9000円(全6回分)
*会場:としま産業振興プラザIKE・Biz
     豊島区西池袋2-37-4(JR池袋南口徒歩4分)


【講座内容】 頭上に重くたちこめる鈍色の空。時代は軽薄な狂騒に賑わいを見せているだけで、足下の地核は動揺し液状化した不気味な泡を立てている。近代の日本が「戦争の世紀」にさしかかって突き進んで行ったありさまは、まさにそんな時代の〝光景〟が拡がっていたのではないか。そして、いまわたしたちが見ている〝光景〟も、それとどれほどの懸隔があるのでしょうか。
 ところで、そうした茶色の〝戦争〟の時代のなか、画家たちの多くは、自らの純粋な生命を懸け、ひたむきに画業に向かい、表現の極限を見ようとしました。印象派、キュビズム、フォービズムなど西欧絵画のモードmode。あるいは艶と余白で織りなされる日本絵画の美。この講座では7人の画家とその「戦争の世紀」を考えます。絵を見て感性が磨かれる喜び。そして歴史の深みを見つめ直す楽しみ。学ぶ意味を再確認したいと思います。

第1講(4月26日):〝外光〟と〝近代国家〟
           ~黒田清輝の気風。『朝妝』『湖畔』

第2講(5月10日):〝余白〟が生む「実存」
           ~菱田春草の悲情。『寡婦と孤児』

第3講(5月24日):〝清澄〟であり〝艶麗〟なるもの
           ~上村松園の美。『序の舞』

第4講(6月7日):〝浪漫〟と〝彷徨〟
           ~竹久夢二の夢。 『黒船屋』『変災雑記』

第5講(6月21日):〝池袋モンパルナス〟の群像
           ~松本竣介と野田英夫の闘い
  *「講外講」(6月23日・自由参加)<手でつかむ〝歴史〟:「現場」に立ちあう旅!>
      水没した谷中村、現在の足尾銅山跡などを探訪する!
第6講(7月5日):〝収容所〟と〝青い絵具〟
           ~香月泰男と凍土。 『シベリア』

 

◆◇戦争と経済!日本「近代・現代」を考える!◇◆
明治維新から150年の日本!~日本の〝かたち〟とは何か?~


*期 間:2018年4月28日~6月30日(全6講)
*曜日・時間:毎週土曜日<午後13時30分~15時>
*定員・受講料:30名程度 9000円(全6回分)
*会 場:としま産業振興プラザIKE・Biz 
豊島区西池袋2-37-4 (JR池袋南口下車徒歩4分)

 
【講座内容】
 2018年の年は、明治維新から150年となります。日本の近代・現代の歴史は、
西欧列強の「近代国家」「国民国家」を急速に受容するものの、いわば後発国家
の宿命ともいえる〝安普請〟の文明化の上に打ち立てた「国家」でした。
 それは実際、〝軍事大国・経済小国〟の矛盾がいつまでもついて回る変則的な
「国家」であったとも見ることができます。 しかし、そのなかで〝経世済民〟
を標榜し、「国家」とは何かを模索した財政家や政治家、思想家もいました。
 本講座では、彼らが時代がどう交錯し、それぞれの存念のなかで生きたか。
それを考えてみたいと思います。デモクラTV「八柏龍紀のモダーン・ヒストリー」
とは違った切り口を考えています。題して「戦争と経済~日本人の軌跡」です。

第1講(4月28日):〝渋沢栄一〟と資本主義
       ~「経済」の理想をどこに置くのか?
第2講(5月12日):〝福澤諭吉〟と日清戦争
       ~「脱亜論」と〝文明と野蛮〟とは?
第3講(5月26日):〝小村寿太郎〟と日露戦争
       ~〝戦争と経済〟外交とは何か?
第4講(6月2日):〝加藤高明〟と対華二十一箇条要求
       ~帝国主義的野望の危うさ
第5講(6月9日):〝井上準之助〟と昭和恐慌
       ~経済的理想と生活経済との断層
第6講(6月30日):〝山本五十六〟とパールハーバー
       ~日米経済戦争の一断面


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京都講座のお知らせ!

2018-04-07 19:54:34 | お知らせです!

 すみません。前日になってのお知らせになってしまいました。

 明日の4月8日(日曜日)から、2018年度の「京都検定講座」の初講となります。
 今年は、6回講演をしますが、慶滋保胤を皮切りに、大江匡房、九条兼実、吉田兼好、山科言継、石川丈山といった
文人を取り上げて、ほんとうは「七賢人」なのですが、講座が6回だったので「六賢人」として、お話しをいたします。

 歴史好きの皆さんには、今回の講座の人物にお聞き覚えがあったり、本で読まれたという方も少なくないと思いますが、
ご存じない方にも、ぜひこの際に知っていただきたい、ほんとうに多様性の含んだ〝文人〟を選びました。

 日程は、4月8日、5月13日、7月8日、8月5日、11月4日、そして翌2019年の3月17日となります。
会場は、東京駅近くのTAC八重洲校のほか、2回と3回は明治大学駿河台キャンパスなどとなっています。

 詳しくは、京都商工会議所TEL075-212-6416か
 FAX075-222-2612

 mail:kyotokentei@kyo.or.jpにおたずねください。

 4月下旬から行う新人会・宏究学舎の「夏学期ゼミ」ともども、ご参加ください。
 何よりも、人との出会いが待ち望まれている時代となっています。
 むかし、寺山修司という詩人が『書を捨てよ、町に出よう』という本を書き、町に出ることの〝活動〟に活路を見いだそうとしていましたが、まさにいまこそ「町に出て」「人と出会う」意味を感じたいものです。

 よろしくお願いします。

 ちなみに今年京都でも講演します。よろしくお願いします。

 


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