八柏龍紀の「歴史と哲学」茶論~歴史は思考する!  

歴史や哲学、世の中のささやかな風景をすくい上げ、暖かい眼差しで眺める。そんなトポス(場)の「茶論」でありたい。

秋講座のお知らせです!

2017-10-15 11:22:32 | お知らせです!
 昨日、選挙戦たけなわの新宿を歩いてきました。枝野立憲民主党の弁士に小林よしのりや鈴木邦男氏らが来ていました。

 晩秋のこの時期に、選挙とはまさに無粋としかいいようがありません。しかも、森友や加計の隠蔽を目的に、北朝鮮の脅威やとってつけたような子育て支援なんかを前面に打ち出す手垢にまみれた政治屋なやり口。昔も今も相変わらずの政治です。

 そもそもこの国では、二大政党制はうまくいったためしがありません。政友会と憲政会(民政党)の足の引っ張り合いを見ればわかると思いますけど、それに経済や文化の格差が開き、多様な人びとがそれぞれの利益を求め、それぞれ暮らす現代社会では、二大政党制はもはや過去の幻想でしかないように思えます。
 その意味で小選挙制は、なんなんだろうなって感じです。日本という国は、アメリカにあこがれ、それでいて絶対アメリカにはなれない、一種の疎外状況にあります。
 ちなみにアメリカやイギリスも、トランプを見ても従来の共和党からははみ出した存在だし、サンダースって人もこれまでの民主党の枠内の人ではなかった。イギリスも労働党内部での対立、EUをめぐっての保守党の内部の軋轢など、二大政党制の老舗国も、揺らいでいるのがわかりますね。

 こんな話は、今度10月21日のデモクラTVでわかりやすく歴史的に砕いてお話しをしたいと思っていますが、選挙そのものの瑕疵を考えることも大事かと思います。

 それもあわせて、NPO新人会秋講座のお知らせです。10月28日からはじまる「人物から見る日本近現代史〝屈せざる者たち〟」のお知らせを再度載せます。ご参加をお待ちしています。



◆◇人物から読み解く近代日本の「精神史」!◇◆
 〝屈せざる者たち〟
  ~日本近現代史で屹立した反骨群像~
*期間:2017年10月28日<初講>~12月16日(全6講)
*曜日・時間:隔週土曜日<原則:午後1時20分~15時>
         cf)初講日のみ午前10時20分~12時
*定員-30名:受講料ー9000円(全6回分)
*会場:としま産業振興プラザIKE・Biz
  豊島区西池袋2-37-4 (JR池袋南口下車徒歩4分)
          http://www.toshima-plaza.jp
              
【講座内容】 明治維新からまさに150年。
 その間の日本は、西欧列強に追いつけ追い越せの勢いそのままに安普請の「国民国家」を作り上げてしまいました。当然それは日本社会に大きな矛盾と格差を生み、さらに効率性を急ぐあまり、「人間」という眼差しを大きく欠いた社会を現前させました。そして昭和期になると何度かの経済矛盾の末に、いつしか「夜郎自大的」な軍国主義の道を猛スピードで進み、それに敗れると反省もないままに今度は安易に民主主義国家の自画像を受け容れました。はたして日本の近代とは何か?これまで講座では、為政者側から見た〝国家〟像を考えてきましたが、今回はそれに対峙し、けっして屈することのなかった人びとを考え、その意味をしっかりと論考します。

第1講(10月28日):〝田中正造〟と足尾鉱毒事件~
             「政財官」権力へ対峙する!
第2講(11月11日):〝伊藤野枝〟と〝大杉栄〟~
           「シャドーワーク」と自由の乖離。
第3講(11月18日):〝山本宣治〟と〝小林多喜二〟~
             孤塁を守る精神への弾圧!
第4講(11月25日):〝河上肇〟と〝斎藤隆夫〟~
             文筆と演説。伝える精神とは?
第5講(12月9日):〝金子文子〟と〝山川菊栄〟~
              差別と慈愛の間に生きる!
第6講(12月16日):〝清沢洌〟と〝むのたけじ〟~
              屈しない。持続する意志!

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