八柏龍紀の「歴史と哲学」茶論~歴史は思考する!  

歴史や哲学、世の中のささやかな風景をすくい上げ、暖かい眼差しで眺める。そんなトポス(場)の「茶論」でありたい。

☆☆〝新しい春〟が来たことと、2024年夏学季講座のお知らせ☆☆

2024-04-06 14:27:13 | 〝哲学〟茶論
 やっとのブログ更新です。
 ながいこと、手抜きしていて、
 すみませんでした。
 あと1、2ヶ月で
 新たに立ち上げた出版社
「季林書房」のホームページも
 お披露目となりますが、
 わたしのこのblogは、
 「季林書房HP」からもアクセスできるようにして、
 続けようと思っています。
 それを含め、よろしくお願いいたします。

 <2024年3月 韓国仁川・旧第一銀行仁川支店内
   仁川日本人租界のジオラマ>

さてさて、2024年も〝新しい春〟がきました。
新年早々、能登の地震といい、
昨今の台湾・花蓮の地震といい、
天変地異に見舞われ、
いっぽうでウクライナの戦場では、
極寒のなか兵士が塹壕に張り付き、
イスラエルによるガザ侵略と虐殺は止む気配はなく、
ミャンマー国軍の民衆への暴力など、
世界は混沌の時代の真っ只中にあります。
さらに〝最後の帝国〟とも言うべき
ロシアや中国の武断政治のありようなど、
大戦争やテロ勃発の危機は、
なかなか去るすべを知らないようです。

とは言うものの、
少しずつ感じつつあるのは、
世の中の不正や不正義が、
つぎつぎに人びとの目に曝され
なにが問題となっているのか、
闇に隠されていた悪事が白日の下に、
暴露されてきているんじゃないか・・・。
そんな思いがしないこともない・・・。
権力者とその取り巻きの愚かさに比して、
人びとはけっして怯んではいない。
そんな気もします。

そんななかですが、今年も講座を開講します。
この「時代に杭を打つ!」の講座も、
今回で11回目、約7年ちかく行っています。
池袋に会場を借りての講座は、それ以前にもはじめていましたので、
すでに20年近く、
こうした自主講座をやり続けていることになります。
その間、いろいろな方々、年齢も経歴もさまざまな方々とお会いでき、またお話しを聞かせていただき、深く感謝を申し上げます。

そこで今回のテーマですが、「この国」の直近30年の時代を、つまり平成・令和の時代を考えるというものです。
よく〝失われた30年〟と言いますが、それ以上に、わたしが見るところ、じっさいは「忘れ去られた30年」ではなかったのか。
つまり、目先のことばかりにとらわれ、この30年にどんな事件が起き、いかなる問題が存在したのか、そしてそれらの問題はいまどうなっているのか、多くの人々は、それらを忘れさせられているのではないか。そのなかで、ただ不機嫌なままに時代を過ごしているのではないか。
言い換えれば、〝失われた〟のは、
30年の時間ではなく、
人びと自分自身のありかたのことではなかったか。
そんな問題提起をしてみたいというわけです。

講座の詳細は、下記にflyerを添付しますが、
お申し込みは、
いつものことで、お手数をおかけしますが、
NPO新人会講座担当にe-mailでお願いいたします。
npo.shinjinkai1989@gmail.com
なお、勝手ながら、
お申込期日は、初講日が5月6日ですので、
今月の末、4月30日(火曜日)までとさせていただきます。
その後に、
参加のお申し込みをいただいた方に、
講座料振込口座の案内を差し上げます。

また、各講座(全4講)の前々日か前日までに、
参加の方のメールアドレスへ、
講座レジュメをPDFで送付いたします。
なお、会場参加の方には、
講座当日もレジュメはご用意させていただきます。

講座は、zoomで受講可能ですし、またお時間の合わない方には、アーカイブでも受講できるようにしております。
参加ご希望の際には、会場参加、zoom参加、アーカイブ希望などお知らせください。

     <春満開の桜>   
       
NPO新人会2024年「歴史と哲学」
  夏学季講座
◆時代に杭を打つ!Ⅺ◆
〝現在〟という
 「不機嫌な時代」を考える!
    ~「この国」のこの30年~

◇期間:<全4講>
 2024年5月6日~7月15日
◇日時:各月日曜or代休月曜<午後14~16時>
 *全講zoom・アーカイブで受講可能
◇会場:としま区民センター403会議室
 (JR池袋駅東口下車・徒歩5分)
◇受講料:全講受講6000円<4回分>  
◇附記:各講毎、事前にPDFでレジュメを送付。
    それに沿って講座は展開されます。
【講座内容】
 
いったい「現在(いま)」という時代はどんな時代なのでしょうか。〝失われた30年〟と呼ばれていますが、失われたものは、経済的富だけなのか。それとも各時代がそれぞれ「気風」として保っていた〝精神〟といったものなのでしょうか。
 自分が存在していた時代を、人びとはどこまで記憶しているのか。〝失われた〟30年は、むしろ〝忘れ去られた〟30年ではなかったか。 「postバブル」の1990年代の世紀末から、21世紀初頭のこの30年余り、この国の人びとは、恐怖に追いかけられ、誘われるように不安をふくらませ、いつしか心を病み、生きる意味もぼんやりとしていったのでは・・・。
 必要なのは、この「現在(いま)」を見つめ直し、生きる意味を自らの手で握りしめることではないのか。
 「平成・令和」の出来事をひとつひとつ検証して、私たちの生きている「現在(いま)」が何であるのか知る、考える。みなさまの講座への参加をお待ちしております。
【日程とテーマ】
・第1講(5月6日):
  バブル崩壊と地下鉄サリン事件
   (1990年代)~危機の時代~
・第2講(6月9日):
  小泉劇場と「新自由主義」の跳梁
   (2000年代)~気分の時代~
・第3講(6月30日):
  〝1%〟の富裕と〝99%〟の貧困
   (2010年代)~分断の時代~
・第4講・最終講(7月15日):
  〝パンデミック〟と「地球」の悲鳴
   (現在まで)~不機嫌な時代~
☆☆講外講:2024年7月21日(日):
 東京湾・横須賀「猿島」要塞跡見学☆☆




 

 

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