東シナ海開発問題、日中妥結 6月19日（木）

　　日中間で懸案の東シナ海ガス田開発の協議が一応決着しました。国境線（領海）や排他的経済水域など最も基本的な部分は棚上げしつつも「しらかば」、「あすなろ」と呼ばれる具体的なガス田の扱いについては共同開発とするなど今回の合意は一定の前進はあったと思います。日中間には勿論多くの問題が存在しますが、お互いが自国の立場を主張しあいまた譲り合って合意を得ることが大事なことで、5月には胡キントウ国家主席の来日など2国間関係が改善されてきたことが伏線となりました。私は対中外交ではほぼ一貫して厳し目の主張を貫いていますが、無原則に宥和的となることは決して両国のためにならないと信じているからです。今回の合意案については日頃政府に辛口の産経も含めて新聞各紙は珍しく高く評価しています。やれば出来る、やらないから出来ないだけだということで外務省の課長が説明に来たので励ましたところです。