北朝鮮が6カ国協議に基づき提出した「核計画の申告」を了として、アメリカは北朝鮮の「テロ支援国家」指定の解除を決めたという。核計画申告は朝鮮半島の非核化の単なる第一歩で、それをもって交渉の切り札たる「指定」を解除するなど客観的にはアメリカの大幅譲歩。こんなことでいいのかとまず思うのだが、これもブッシュ政権の焦りと説明される。イラク戦争を起こし、多くの犠牲を出し結局これを解決できぬままその任期が切 . . . 本文を読む
地元農協（ＪＡ）の総会に来賓として呼ばれました。議事は淡々と進みましたが農協役職員の手当てや退職金の審議の時、一般席からの挙手、発言。我々農家が生きるか死ぬか、明日にでも辞めようかと悩んでいるときに、よくもまあこれだけの給料を貰えたものだ、と。農協側も真摯に答弁しました、皆様のご付託とそのご苦労に応えられるようにしっかりと仕事をして参ります、と。会場全体にぴんとした緊張の走る数分のやりとりでし . . . 本文を読む
８０才を超えた高齢者数人と話していたときふと気付いたこと、口を揃えて「夢が持てない」ということでした。これらの人々から「夢」ということばが出てきた、「夢」ということばは若者のことばと思っていましたので実は意外で、驚きました。「後期高齢者医療制度」が今政治的にも大問題となっていますが、この制度の最も問題な点は限られた年金から医療保険料が天引きされることですが、それ以上に「後期」高齢者というネーミ . . . 本文を読む
宮城・岩手内陸地震で東北地方は今大変苦労しています。天災は突然にやって来ます。天災は所構わず起こりますが、人間社会に大きな被害を与え、政治にも大いに影響を与えます。中国四川省での超大地震では何十万人が死亡し何百万人が路頭に迷っています。しかしあの地震でチベット問題は掻き消えてしまいました。オリンピックの聖火リレーに対する国際社会からの轟々たる怨嗟も地震に対する同情と支援の声に取って代わりました . . . 本文を読む
今日の朝刊コラム、なかなか聞かせる話でした（西日本新聞）。近頃店の若い者に元気がないのを主人は気にしていた。「どうして『旦那』というか、お前は知っているか」と主人は番頭に聞きました。昔、天竺（今のインド）に栴檀（せんだん）という大木があり、根のまわりには難延草（なんえんそう）という草が生い茂っていた。これを邪魔に思った人が難延草を刈り取ってしまった。するとせん檀は一夜にして枯れてしまった。
. . . 本文を読む
国会が終わりました。1月17日からでしたが、実質は昨年9月から殆ど切れ目なしという状況で、財務金融委員長として多少の苦労もありました。「ねじれ国会」での国会運営も今や常態化して体にも馴染み、それなりに新しい秩序、ルールも出来てきたような気がします。この国会ではなんといっても2度にわたる異常な委員会採決を私自身が指揮したことです。いわゆる「つなぎ法案」（1月30日）とガソリン暫定税率を含む「所得 . . . 本文を読む
日中間で懸案の東シナ海ガス田開発の協議が一応決着しました。国境線（領海）や排他的経済水域など最も基本的な部分は棚上げしつつも「しらかば」、「あすなろ」と呼ばれる具体的なガス田の扱いについては共同開発とするなど今回の合意は一定の前進はあったと思います。日中間には勿論多くの問題が存在しますが、お互いが自国の立場を主張しあいまた譲り合って合意を得ることが大事なことで、5月には胡キントウ国家主席の来日 . . . 本文を読む
台湾が変わってきました。総統選挙は独立派か親中派かで闘われ、結果的には親中派の馬英九氏になったのですが、台湾が、ある程度は予測していたものの、これほど露骨に変化するとは想定外でした。対中接近が滔々と進んでいる一方、我が国との間ではかつて無い緊張が生まれてきました。我が国固有の尖閣諸島まで侵入して事を起こそうとしていることに驚きを禁じ得ません。
陳水扁時代には台湾は中国との緊張感の中でひたす . . . 本文を読む
もうすぐ夏が来る、すると盆踊りの季節です。盆踊りには全国で多分最も有名なのが『炭坑節』で、これはわが福岡県筑豊が発祥の地です。一帯には多くの炭坑が栄え、近代日本の発展の礎となりました。私もその辺で生まれ育ちました。
『炭坑節』に「一山、二（ふた）山、三（み）山までもーーーヨイヨイ」とありますが、この三つの山は香春岳（かわらだけ）を指すことになっています。田川郡香春町にあり近在ではどこからも . . . 本文を読む
今韓国の政治が大揺れしています。昨年秋「経済大統領」として圧倒的な得票率で当選した李明博氏が今や支持率２０％前後に落ち込んでいるという。大統領府の秘書官が全員辞めたとか閣僚全員が辞表を提出したとか、わが国に引きなおしてもこれは最早大変な政変ともいえます。直接の引き金はアメリカからのＢＳＥ（いわゆる狂牛病）にからんだ牛肉の輸入問題でアメリカとの交渉がうまくなかったことが国民の怒りを買ったといわれ . . . 本文を読む