所要で岡山に行ってきました。用事が終え帰りの新幹線まで時間があったので急ぎ「岡山後楽園」まで足を伸ばしました。後楽園は岡山藩主の池田綱政公が17世紀末に完成したもので、今や水戸偕楽園、金沢兼六園とあわせて三大名園といわれています。その名に適う実に広大かつ立派な庭園で、半日くらいゆっくりすればどれほど心身が洗われるでしょうか。建物もよく保存されており、庭園の管理も素晴らしい。ほぼ中央に位置する「唯心(ゆいしん)山」と称する高台で一服、広大な全庭園を一望すると封建大名たちの豊かさとゆとり、そして非凡な文化素養を感じます。「大立石」というのが池のほとりにあって何百トンもある大きな花崗岩を持って来るのにそれを100近くに割って搬入しそれらを元の形に繋ぎ合わせたという、その技術と労力には舌を巻きました。「観騎亭」という往時の建物は藩主が若者の騎馬訓練を見下ろしたという場所、実に100メートル以上の直線路線が延びており、そこはまさに若き武士たちが懸命に馬の手綱を競ったに違いないことを髣髴とさせます。
これら文化遺産は封建時代のものを中心にわが国には数多存在しますが、もちろんその裏に往時の庶民たちの厳しく強いられた生活のことも忘れてはなりません。(日記 平成16年6月29日「水戸偕楽園」参照)
これら文化遺産は封建時代のものを中心にわが国には数多存在しますが、もちろんその裏に往時の庶民たちの厳しく強いられた生活のことも忘れてはなりません。(日記 平成16年6月29日「水戸偕楽園」参照)