悲し、松岡大臣の自殺 5月29日（火）

　　昨日は松岡利勝農林水産大臣が自殺するという衝撃が全国を走りました。現役の閣僚としては戦後初めてということで痛ましいことこの上ない、昨日から今日にかけてテレビ、新聞は殆どこのこと一色です。
　　安倍内閣では最も元気のある入閣組として大きな期待をされていました。確かに政治資金問題でいろいろと批判は受けておりその都度精一杯答弁はしていたようです。剛毅に振る舞う半面その内心の悩みと葛藤は誰にも言えなかったのでしょう、遂に自死を選びました。松岡氏と私は平成2年初当選の同期生、私は一回落選したので今は一期下になりますが勿論当選同期として深い長い付き合いがあり、お互い「松岡」、「原田」と呼び捨てにする仲でした。農林族として着実に力を伸ばしており、自分はあんなに強くはなれないなと正直コンプレックスを感ずるときもありました。元気な余り危うい所があったのも事実ですが、それは実力政治家になるために必要なことだったかもしれません。
　　好漢松岡逝く。怒濤のごとく走り、遂に力尽く。もう彼を責めるのはやめてあげよう。ただ黙々と我が国農政のことを考え、行動し、大臣として花も咲かせた。思い半ばではあったが、彼の残したものは本当に大きいものがある。２１世紀を臨んだ新しい農業基本法、現『食料、農業、農村基本法』はまさに松岡農政の集大成だということを、知っている人は少なくない。松岡君、お疲れ様。