衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

『明日への遺言』試写会             2月12日(火)

2008-02-18 21:00:26 | Weblog
  衆議院予算委員会審議も進んでおり、いよいよ財金委員会の出番となりますが、野党が審議に乗ってこないため段取りには遅れが出そうです。いつもの戦術と心得てはいますが何故野党はいつも審議をおくらせようとするのでしょうか。中身のある国会審議を積極的にやった方が余程国家社会のために役立つし、また国民の支持も得られると思うのですが。

  米、民主党。オバマ候補に煽られるクリントン候補が選対本部長を更迭したことで、陣営内の焦りが表面化してきました。ここは「(失意)泰然」とすべき局面であって、慌てて騒ぐことで内部瓦解を早めるだけのような気がします。

  憲政記念館での試写会で『明日への遺言』を見ました。昭和23年4月、元東海軍司令官岡田資(たすく)陸軍中将らはアメリカ軍投降者を処刑したかどで連合国による戦犯裁判にかけられました(B,C級戦犯、横浜法廷)。アメリカは東海地方でも都市市民に対する無差別爆撃を敢行し10万にも及ぶ民間人を殺傷しました。確かに米兵処刑には問題あるがその前にまず米軍の日本への無差別殺戮の責任をこそ問われるべきであって、それを実行した米兵にも責任はあるのではないか。軍法手続きに則っていること、戦乱の最中にあったこと、「復讐」などではないことなどで司法手続きの軽微な瑕疵(かし=不備)は免責されるべきであると抗弁。そのうえで岡田は全ての命令は自分が一人で下し下僚はその軍令に従ったに過ぎないと主張。結果、下僚は全て有期懲役、岡田は死刑判決。岡田は従容として絞首台の13階段を登って行ったのです。
  軍事官僚たちの戦後の変節、連合裁判の(意外にも)公正な裁判手続き、フェザーストーン主任弁護士の誠実な弁護姿勢、岡田と下僚たちの人間的信頼と絆、岡田と家族との言葉を超えた愛情・・・。岡田役、藤田まことの持ち味が大変よく発揮されていました。監督の小泉尭史(たかし)が上演前に舞台であいさつ、「藤田を口説くのに半年かかりました。」。原作、大岡昇平「ながい旅」。

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