衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

「沖縄米兵少女暴行事件」とある分析       2月13日(水)

2008-02-18 21:01:01 | Weblog
  性懲りもなく沖縄で米兵が中学3年、14才の少女を暴行し大きな政治問題となっています。沖縄県知事、議会はもとより日本政府も米国政府、軍に対し最高度の抗議と謝罪要求、再発防止を求めています。すでに公式な謝罪はした模様ですが、事態はこれに留まらず、さしあたり普天間基地移設問題にまで影響を与えそうです。当然中央、地元の野党勢力はこれを機に米軍再編、日米安全保障問題の是非を反米、反基地の立場から攻勢を強めています。この事件は如何なる意味でも一切の弁解を許さない深刻なもので、その捜査、処罰などの司法権の回復(地位協定)問題も蒸し返さざるを得ないかもしれません。被害者へのお見舞いを心から申し上げます。
  その上で今日の「産経新聞」。「容疑者は10日(日)、夜8時半ごろ、沖縄市の繁華街で3人連れの少女達に声をかけ、少女一人を大型バイクに乗せ、基地外の容疑者宅に誘い、わいせつ行為を迫ったところ、少女が泣き出したので少女を再び「送ってあげる」と車で連れ出した。少女は一旦車を降りて逃げようとしたが、帰り道がわからず再び同乗し、その後車内で暴行を受けたという」(報道記事)。「・・知らない人に付いて行ってはダメ、と子供の頃、親から口うるさく言われたものだ。米軍基地が集結する沖縄、夜の繁華街で米兵から声をかけられ、バイクに乗ってしまう無防備さ。この基本的な「しつけ」が徹底していなかったことがいかにも無念」(コラム「政論探求」)。遠慮気味ですが「産経」氏が多分言わんとするのは、親や社会の監督責任など多少とも落ち度がこちら側にもあるのに、この事件を大仰に米軍再編や日米安保とかまで高めようとするのは如何なものか、という常識的かつシニカルな(皮肉った)批判で、それはコラムの「『反基地』勢力が叫ぶいかがわしさ」という題字が雄弁に物語っているような気がします。

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2 コメント

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Unknown (木山秋雄)
2008-02-19 09:09:16
なるほど。
では、北朝鮮の拉致事件で「アルバイトを紹介してあげる」と言われ、知らない人に着いて行き、拉致された被害者がいました。

このケースについて原田先生は「親や社会の監督責任など多少とも落ち度がこちら側にもあるのに、この事件を大仰に日朝関係とかまで高めようとするのは如何なものか」とでも言われるのですか。

私はどちらのケースでも、そうした被害者をさらに傷つけるような言動は慎むべきだと思います。
国会議員や新聞社など社会的影響力を持つお立場なら尚更でしょう。

原田先生の「被害者へのお見舞いを心から申し上げます。」との言葉、いつにも増して空虚に聞こえますよ。
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少女の「落ち度」の背景は誰が作ったか (bonobo)
2008-02-20 03:23:04
はじめまして。
たしかに米兵を警戒せずについていったことは
軽率な行為ですよね。米兵だけが悪いのではなく、
どうして彼女がそんな軽率な行動をとったのか、
その理由を徹底的に考えてみるべきだと思います。

そういう話を沖縄の友人にしたら、
内地の私たちがよく知らない「よき隣人政策」
というもののことを教えられ、なるほどと
思いました。

95年にも米兵による少女暴行事件が起きて
沖縄で怒りがうずまいたことがありますが、
その時に米軍(と政府)は、沖縄の人たちの
反基地感情を和らげ、基地と共生してもらおう
と、「よき隣人政策」というのをとったそう
です。
たとえば、「海兵隊普天間飛行場の空き地を
ゲートボール場に開放」「身体障害者による
スペシャル五輪を基地内で開催」「海兵隊が
名護市清掃に協力」、それにハーリーや
エイサー大会、大綱引きなど、
米兵たちが地域の祭りなどにも積極的に
参加し、「良き隣人」であることをアピール
してきたのです。
また、英語教育や国際交流、異文化体験
ということで、沖縄県内の小学校に兵士たちを
送り込んで交流を深めたりもし、
「米兵は優しい」「怖くない」ということを
伝えようとしてきたのです。
そして14歳の少女も、まさにそのような教育
を受けた世代だというのです!
「ああ、そういうことだったのか」と思いました。

これは難しいところですが、
戦場での修羅場をくぐりぬけ、男性集団の中に
いる兵士たちを「優しい」「怖くない」と
良い面だけを教えるようなことが、
やはり間違っていたのだと思いました。
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