衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

柔道男子、不振      8月13日(水)

2008-08-15 15:31:04 | Weblog
  オリンピック柔道で日本女子は一応の成績を残しているが男子はいよいよ振るわない。悪い癖で、大舞台となるとあがって萎縮して身体が動かない、持てる力が出ないうちに焦り自滅するという感じで、全体として会場に呑まれている。
  その上すっかり試合の雰囲気が変わってきた。点数制ルールもそうだが国内試合に慣れただけでははるかに不十分で、まず柔道試合とは礼をして両袖を持ち合いそこから決まった技を掛けあうという常識がまるで通じない。レスリングだか、足取りだか、格闘技だか、変則技だか、どの国にもある格闘技がばらばらに参加して、とにかく粘っこく相手を畳に投げ出せば得点になり、犯則を誘い、あとは時間を巧く使って逃げ切ることが大切になる。
  日本選手はもっと荒々しくならなければならない。精神力、それは無茶苦茶ともいえる相手に驚かず冷静に迎え撃つことで、投げ技、技術力は負けないのだからとにかく粗野ともいえる精神力と相手を圧する基礎体力こそつくらなければならない。
  柔道は礼に始まり礼に終わる、という深い倫理性を含んだ武道ではあるが、そのこと故に国際舞台での勝負では勝てなくなるという矛盾に突き当たる。これでいいのか、しかしこの流れは止まるまい。一番の理想は、この国際ルールの下で日本柔道の真髄と強さを見せつけることで世の中の誤った認識を変えさせることだが、前途は厳しいか。残りの選手に夢を託そう。

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