衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

ブッシュ外交の末期症状    8月11日(月)

2008-08-15 15:30:37 | Weblog
  米ブッシュ政権の残りはあと3ヶ月ほどだが、大統領選挙に大方の関心が集まるこの時期は、レームダック(片肺飛行)どころか政権は実質的に終わっていると言ってもいい。今日ライス国務長官が北朝鮮へのテロ支援国家指定の解除を暫く延期すると言った。北朝鮮が余りに約束を守らないからというのが理由で、結果は至極正しい。ただ6月29日、そのテロ支援国家指定の「解除」を宣言したこと自体、北朝鮮の外交戦術に譲歩したというのが専らで、米国の判断力、ブッシュ外交の見識を私は大いに非難した、だから今回の延期措置もどこまで喜んでいいものか懐疑的だ。
  ブッシュ氏が韓国訪問する直前に竹島の領有について「韓国領」と態々専門部局に言わせたりした。韓国人をただ喜ばせるためだけの政治判断でなんと情けない行動かと思った。領有権問題に第三者が入り込む余地はもともとないこと、日韓2国間でさらに揉め事が大きくなることなど子供でもわかる自明の理なのにだ。
  政権末期とは大体こうなるのが普通だ。情熱も、粘りも、ましてや見識とか品格には遠く及ばなくなる。どうでもいい、多少形が出来ればいいというのが実は人情で、それにしてもブッシュの場合は酷い、だから怖い、だから危ないと見たほうがいい。長い間信じてきた日米関係が私の中では少しずつ変化している。

最新の画像もっと見る