中国人の反フランス・デモ 4月21日（月）

　　中国人が国内や外国において反フランス運動を展開している。フランスの聖火リレー妨害やサルコジ大統領がオリンピック開会式に欠席を示唆していることへの抗議のようだ。フランス系店舗「カルフーン」でも業務妨害や不買運動で脅している。中国人の大国主義、権威主義というべきか、人の意見は聞かない、反省はしない、自分の正当性だけを主張する、それを押し通す。ギョーザ事件然り、東シナ海問題。今回のチベット問題、台湾問題、靖国問題等決めた事は一切修正しない。
　　そもそも中国のチベット政策には各国が懸念を示しているが「国内問題」「ダライラマの扇動」と言い切って動かないのが中国。各国は各国なりに対応を考える、サルコジ氏はサルコジ氏なりに判断した。この開かれた国際社会でその政治的、外交的批判を暴力や暴動で封じてはならない。この暴動、「健全な」愛国主義である間はもちろん許されるが、度を越してはいけない。後ろで誰かが糸引いているということはないか、中国のことだ、上海領事館事件など例がないとはいえない。
　　オリンピックが近づくにつれ段々雰囲気が悪くなってきました。中国のデモを今度はフランスが非難する、また中国が応酬する・・・悪循環が始まります。地球に平和の広がりを目指したオリンピックがこのように不幸な
　　循環を続けて好いはずはない。結局中国が何らの歩み寄りをしなければ、このまま混乱に突入する。だから中国には権威主義、大国主義から脱却して新しい政策を打ち立てる努力をしてもらわなければ困る。