衆議院議員 原田義昭Blog

自由民主党衆議院議員原田義昭(福岡5区)が国会での論点、世間で話題になっている事や身近な話題まで率直に論じます。

『虚飾の五輪』             8月23日(土)

2008-08-24 16:47:06 | Weblog
  この北京オリンピックを『虚飾の五輪』、『党公認の政治ショー』と表現する報道があった(昨日、読売新聞)がこれは的を得ている。オリンピックは勿論スポーツの祭典であるが、同時に壮大な政治の現場であることは何度も書いた。今までもまたどの国もその例外ではない、が今回の中国はかなりひどい、いやひど過ぎるというのが専らの評価である。種目後の勝利の歓喜と敗戦の涙、選手たちの汗と涙が世界中の人々に純粋な感動を与えている裏に中国の冷厳な政治意図があることを忘れてはならない。チベット騒動が起こり、聖火リレーで世界中は中国の本質を垣間見た。華やかな開会式には巧妙なCG合成映像が使われた、少女の歌声は実は『口パク』で歌ったのは別の少女、56少数民族の子供たちは実は大半が漢民族の子供、空席の多い競技場には中国人応援団の動員。ゲームの主催者はオリンピック委員会であって中国ではない、委員会は開催地の中国と相当やりあったが結局各国報道陣は報道の自由から途絶され、中国の情報公開政策に強い疑問を改めて感じたことになる・・・・。あろうことか、数日前チベット自治区で当局がチベット系住民に発砲し100人以上を殺したとの外電も流れている。
  かく言う私だって毎日テレビに身を乗り出し、わが選手がメダルをとれば思わず手を叩き、君が代を聞く段にはうっすらと涙がにじんでくる、朝刊を手にすればどうしても先ずスポーツ欄を開く。たかがオリンピック、されどオリンピック、というのが正直なところ。
  『祭政一致』ということばが政治学の中にあります。「祭り」と「政治」は切り離せない、いや政治に最も有効な道具こそ、結局は「お祭り」だということを古来、政治指導者はわかってきました。中国はその理屈を単に実践しているだけだと言うのでしょう。この国はしかし必ず遠くない時期に本当の意味の民主化と情報公開を厳しく迫られるということを、私は予言しておきます。

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