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モダニズムだけじゃない建築ブログ

’06関西ド根性ツアー PART1

2006年05月22日 22時01分54秒 | DOCOMOMO
 「この場所に建っているのに西陣言うんやねー。」タクシーの運転手さんに、そう言われた。と、言われても北海道民の自分には返事のしようがない。ここは西陣ではないのか?しかし、建物の旧名は「京都西陣電話局」である。

 更に、自分は「ドイツ表現主義」であるとか、「ロシア構成主義」であるとか、他に様々なネオスタイルなどあるが、この辺は弱点で正直よくわからないのだ。正面ファサードのレリーフなどは「分離派会館」を想像してしまう。また、最上階にはオーダーも見てとれ、これが現代に建てられたものなら、「ポストモダン?」と言いたくなる。
 ともあれ、この建築はDOCOMOMO JAPAN100選に選出されて、カタログではトップバッターだ。1921年の竣工であるので、極初期のモダニズム建築である。内部をちらっと覗いたが、大切に使用されている。カタログの写真と比べても、植栽が増えたりサッシが改修されたりと、所々手が加えられているようである。これからも大切に使われていくことを望む。

「京都西陣電話局」
設計者:岩元禄 竣工:1921年 京都市上京区油小路仲立売下ル甲斐守町
DOCOMOMO JAPAN100選 選定建築(当ブログ11件目)


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