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DOCOMORO100

モダニズムだけじゃない建築ブログ

ちょっと行ってきます。2010秋の東京・横浜・熱海

2010年09月22日 16時22分32秒 | 建築
 明日から本年三回目の上京をし、建築探訪を行う予定である。今回はちょっと凄いことになりそうだ。計画通りであれば既に見たものも含めて20件近くのDOCOMOMO選定建築を見る予定なのである。しかしながら残念なことに天気は良くないらしい。雨の建築探訪は何度も経験しているが、どうしても少しトーンダウンしてしまう。幸いにも三日目に訪ねる熱海の「旧日向邸」の日は曇りの予報だ。penkou師匠やmさんとお会いする際も傘をささなくて済みそうである。

 さてトップの写真「旧栗谷川邸」は、またまた上遠野先生が設計された個人住宅である。よって今度は上遠野先生の本をひっくり返して、その上にプリントアウトした写真を載せてみた。この旧栗谷川邸には現在別の方がお住まいなのだが、この本の共著として帯の中の一覧にお名前が有る。ちなみに一覧の一番上はpenkou師匠だ。
 旧栗谷川邸と言えば、以前penkou師匠と共に訪ねた「上遠野徹建築展」で模型が展示されていた。以下の写真はその模型の内部を見たものである。

 この建築も紹介されている「建築家の清廉 上遠野徹と北のモダニズム」が建築ジャーナルより出版された。今日、静岡のisamuさんと新潟の相模さんにお送りした。北海道の建築家のこともお読み頂きたく思う。学生達に様々なお話を下さった上遠野先生は、とても素晴らしい方だった。

「旧栗谷川邸」
設計者:上遠野徹 竣工:1960年 札幌市内

台風直撃!ロシアンルーレット’10北海道建築探訪 その5「あなたが毛綱さんかい?」

2010年09月07日 17時10分42秒 | 建築
 penkou師匠のお伴をして釧路市内に毛綱建築を見に出かけたのは3年前のことだ。その釧路探訪を終えて、恒例の上遠野徹先生宅を訪問した際に「大滝邸も見てきたの?」と上遠野先生から質問された。しまった!(毎度のことだが)不勉強で、予習して行かなかった。よってpenkou師匠をお連れすることも出来なかったのをとても後悔している。
 「私が大滝邸を建てていたら、ちょうど近所で毛綱さんが反住器を建てていてね…。」大滝邸は1971年竣工、反住器は翌1972年の竣工である。「『あなたが毛綱さんかい?』と話をしたんだよ。」上遠野先生はそのようなこともお話し下さった。

 今回のツーリングでは必ず「大滝邸」を見て来よう。勿論外部をちらっと拝見するだけだが、絶対に見る!と勇んで釧路市内を歩き出した。「確か反住器の近くなのだよな…。」まずは反住器へ向かい、そこを中心としてぐるぐると歩き廻ったのだが、まったく見つからない。そこで今年出版されpenkou師匠が前文と写真を寄せられている「建築家の精錬 上遠野徹と北のモダニズム」を繙き何かヒントは無いかと探してみた。どうも港が見えるらしい。その言葉を手掛かりに丘の稜線にあたる住宅街をひたすら歩いたら、とうとう見つけることが出来た。はっきり言ってバイクを使うべき距離であった。道路から門を挟んでの建築探訪であったが、前述の本により設計の考え方などを読んでいたし十分魅力を感じることが出来、大変満足して帰って来た。ホテルまでの帰り道がとても長く、くたびれてしまったが。

 写真は例によって個人住宅の為プリントアウトした写真を、上遠野先生の本に添えて再度撮影したものを載せる。どれだけ良い建築であるかは、この本を御購入頂くと分かるのである。

「大滝邸」
設計者:上遠野徹 竣工:1971年 釧路市内

台風直撃!ロシアンルーレット’10北海道建築探訪 その4「最東端」

2010年09月03日 13時25分26秒 | 建築
 写真奥の円形建築が「望郷の家」、手前の四角い建築が「北方館」である。先に竣工したのは望郷の家で、後に出来た北方館とは2階部分で接続されている。お土産屋さんの建物を除き、北海道本島最東端のRC造建築だ。4年前羅臼で見た国後島があまりにも近いので驚いた。納沙布岬から歯舞群島の貝殻島まではもっと近い。たったの3.7㎞先に在る。
 この両館は北方領土返還啓発の役目を担った建築である。竣工後30年(北方館)、40年(望郷の家)近く経っていて少々傷んできている。最近ロシアのビザでの渡航問題などが報道された。北方領土についての歴史や知識を、この建築で得る人が少しでも増えてくれればと願う。

「北方館・望郷の家」
設計者:? 竣工:望郷の家1972年/北方館1980年 根室市納沙布36-6

台風直撃!ロシアンルーレット’10北海道建築探訪 その3「ガラスの中に」

2010年08月31日 12時31分05秒 | 建築
 曲面をなすガラスカーテンウォールの中に巨大な卵が見える。「釧路市こども遊学館」のプラネタリウムである。館内には“来館者50万人突破”の垂れ幕が掲げられていた。この建築には子供達が遊びに来たくなる雰囲気が有る。周辺は空き地も多くゴミゴミしていない。大きなホテルや「フィッシャーマンズワーフMOO」「釧路芸術館」なども在る。もっと人々が集まって来ても良いのだが…。
 これらの建築を中心として文化の街になれば素敵だ。

「釧路市こども遊学館」
設計者:アトリエブンク 竣工:2005年 釧路市幸町10丁目2番地

台風直撃!ロシアンルーレット’10北海道建築探訪 その2「函館で」

2010年08月29日 17時24分33秒 | 建築
 函館でこの初夏に公開になったのは「箱館奉行所」だけではない。6月から「旧相馬邸」の内部公開も始まった。元町公園近くの英国領事館隣に建ち、立派な庭を持つ和・洋館である。付属の蔵はギャラリーとして使われており、新潟の「砂丘館」を思い出した。両館はよく似た建築だ。
 こちら旧相馬邸は元町の坂の途中に在るので、2階からの眺めが素晴らしい。縁側の解放感がとても良く、このように大きく開口出来る函館はやはり道内でも暖かい土地なのだなと感じる。
 この建築は現在スタッフ常駐で管理され、宿泊も可能である。

「旧相馬邸」
建設者:相馬哲平 竣工:1908年 函館市元町33番2号

台風直撃!ロシアンルーレット’10北海道建築探訪 その1「最北」

2010年08月24日 22時33分31秒 | 建築
 何が最北かと言うと、“最北のヴォーリズ建築”なのである。「ピアソン記念館」はキリスト教の布教と学校教育に尽力したピアソン夫婦の邸宅で、1995年にヴォーリズの設計であることが判明した。今年10月16・17日の両日、北見市でヴォーリズ建築文化ネットワーク全国大会が開催される。

 ピアソン記念館は内部の展示物が充実していて、見応えが有った。勿論建築自体も補修が行われていて良い状態を保っている。目の前には公園も有り、雰囲気が良い。しかし、この場所に辿り着くのは大変だった。少し分かりにくい場所に建っている。

「ピアソン記念館」
設計者:W・M・ヴォーリズ 竣工:1914年 北見市幸町7-4-28

4年ぶり!

2010年08月11日 15時47分26秒 | 建築
 今週の始めに、isamuさんが来道された。トップの写真、新日本海フェリーの小樽港ターミナルビルで再会したのだが、2006年F1日本グランプリ鈴鹿サーキットでお会いして以来だから、実に4年ぶりである。isamuさんはとてもお元気そうで、笑顔での再会となった。大勢の御家族での来道であった為、短くはあったがとても良い時間を過ごせた。

 個人的にその形態からこの建築を、小樽の“新凱旋門”グランアルシュと勝手に思っている。上部階には展望温泉が有って、フェリーで上陸した旅客の為になんと早朝4:30から営業している。レストランも綺麗で、穴場的建築だ。

「勝納埠頭新日本海フェリーターミナル」
設計者:? 竣工:1994年 小樽市築港7番2号

ちょっと行ってきました’10東京建築探訪7月編 その3「超高層ではあるが」

2010年08月04日 17時16分48秒 | 建築
 2月に上京した際、あと少し歩を進めていたら、この「旧大東京火災新宿ビル」に辿り着いたのだが、雨が降って来たこともあり途中で引き返した。それで今回移動の途中に寄ることにした。建築MAP東京によると槇建築初の超高層ビルということである。低部と胴部、頂部の3層に分けられたデザインは多く用いられているものだ。下から見上げると頂部のデザインの変化はよく見えない。胴部のガラスカーテンウォールに写り込む周囲の風景は多様に変化しそうだ。

 外構にはルーブル美術館の小ピラミッドと同じくらいのガラスのピラミッドが建っている。

 1階エントランスの列柱はすっきりとした印象である。
 超高層とは言え、この辺りには都庁の庁舎をはじめ高いビルが沢山在り、あまり目立っていなかった。

「あいおい損保新宿ビル/旧大東京火災新宿ビル」
設計者:槇文彦 竣工:1989年 東京都渋谷区代々木3-25-3

ちょっと行ってきました’10東京建築探訪7月編 その2「1階より2階」

2010年08月03日 12時00分58秒 | 建築
 「建築はどこにあるの?」展を見に「東京国立近代美術館」を訪ねた。実は先日の「パレスサイドビル」もこの東京国立近代美術館も初探訪である。在京時には千代田区の現場で仕事をしていたことも有ったのだが。

 東京国立近代美術館の小口側を一目見た瞬間、吉村順三氏の「愛知県立芸術大」の外観を思い出したが、こちらの方が2年先に竣工している。今回開催された「建築はどこにあるの?」展は1階の展示スペースを使用してのものだったが、実は2階より上のスキップフロアーにこの建築の特徴が有る。

 2階バルコニーにアトリエ・ワンのキリンさんが首を突っ込んでいた。

 それにしても首都圏には沢山の美術館・博物館と様々な企画展が有って羨ましい。

「東京国立近代美術館」
設計者:谷口吉郎 竣工:1969年 東京都千代田区北の丸公園

本日、新潟でオールスター戦!

2010年07月24日 12時34分38秒 | 建築
 J1アルビレックス新潟の本拠地「ビッグスワン」の隣に、野球場の「HARD OFF ECOスタジアム新潟」が建っている。トップの写真を撮った2009年の1月には、まだ建設中であった。梓設計がプロポーザルで設計業務を獲得したのが1995年ということだから、もう15年も前のことだ。そのECOスタジアム新潟で今夜オールスター戦が開催される。
 
 鳥屋野潟のこの地域は、自分が住んでいた20年以上前には何も無かったのだが、現在はスポーツ文化のメッカとなった。この球場もビッグスワンに負けないくらい大きいなと思ったのだが、内野部分は鹿島JV、外野は地元の福田組JVなのだそうである。分離発注出来るくらいデカイ!次回、新潟を訪ねる際にはサッカーと野球観戦のハシゴだ。

「新潟県立鳥屋野潟公園野球場/HARD OFF ECOスタジアム新潟」
設計者:梓設計 竣工:2009年 新潟県新潟市中央区長潟字新田前570番地

復活!お蔵出し決定版 その57(2008年 1月 オランダ・アムステルダム)

2010年07月19日 14時45分43秒 | 建築
 アムステルダム市内でコンサートホールと言えば「コンセルトヘボウ」だと思うが、旅のスケジュールの都合で見に行くことが出来なかった。しかしこのアムステルダムの市立劇場の外観も素晴らしい。「オランダの辰野式だ!」と喜んでシャッターを切った。観劇はまたしても出来なかった。無念である。
 コンセルトへボウを始めカレー劇場などアムステルダムには多くの劇場が存在するが、市立劇場も歴史有る建築で、個人的に外観は一番ではないかと思っている。

「Stadsschouwburg Amsterdam/市立劇場」
設計者:スプリンガ゛ー父子/ゲント氏 竣工:1894年 アムステルダム市内

復活!お蔵出し決定版 その56(2008年 8月 神奈川県・鎌倉市)

2010年07月11日 10時01分50秒 | 建築
 鎌倉の近代美術館に坂倉準三展を観に行ってから早くも2年が過ぎようとしている。penkou師匠やmさんとじっくり巡った展覧会であった。

 屋外に戦争の為に設計された組立建築の原寸模型が設置されていた。実際には戦後に利用されたそうだ。日本や世界中で大雨、大地震等による被害が多く起きている昨今、この建築の価値を見直したくなる。最近は簡易的なシェルター建築の展覧会なども開催されてるようだし。

 この模型は東京理科大山名研究室により制作された。この建築のエッセンスから現在の組立建築が生まれそうだ。

「組立建築プロトタイプ1941年モデル」
設計者:坂倉準三 設計年:1941年

復活!お蔵出し決定版 その55(2008年 11月 東京都・千代田区)

2010年07月04日 19時16分26秒 | 建築
 “麹町貝坂”と“高野長英大觀堂学塾跡”という碑が埋め込まれたこの建築は渡邊洋治氏の「渡邊建築事務所」である。現在は事務所として使用されていないようなので、住所などの詳細を掲載しても良いのか分からない。ネットで検索すると千代田区の平河町くらいまでは直ぐに分かるので記載しても良いのかなと思う。さらに写真も碑板くらいなら良いかと思いUPしてみた。

 実際に見に行ったのだが、同じ日に見た「第3スカイビル」同様かそれ以上にインパクトが強かった。外壁に塗られたシルバーが本当に強烈である。これは凄いものを見てしまったという思いで帰ってきた。内部は残念ながら見ていない。勿論いつか見てみたいと願っている。

「渡邊建築事務所」
設計者:渡邊洋治 竣工:1962年 東京都千代田区平河町

復活!お蔵出し決定版 その54(2008年 1月 スペイン・バルセロナ)

2010年06月27日 20時11分13秒 | 建築
 渡航した先の都市で必ずオペラの上演をチェックするのだが、今まで観賞出来たのはミラノのスカラ座での1回きりである。2008年1月に訪れたバルセロナでも、「リセウ大劇場」に足を運んだのだが、残念ながら公演日に当たっていなかった。数日ずれていたらヴェルディのアイーダかロッシーニのチェネレントラを観ることが出来たかもしれなかったのだが。



チェネレントラは上写真のポスターでも分かる通りシンデレラであるが、観たことが無い。とても観たかった。

勿論劇場内部も絢爛豪華なのだが、いかんせん公演が無ければ入れない。仕方が無いのでショップで記念品を買ってこの劇場を後にした。

「Gran Teatre Del Liceu(リセウ大劇場)」
設計者:? 竣工:1847年 バルセロナ市内

復活!お蔵出し決定版 その53(2005年 8月 北海道・北見市)

2010年06月20日 19時59分48秒 | 建築
 今年も8月には恒例の夏ツーリングを行う予定でいる。思えば2005年にK君と夏ツーリングを始め、その写真をUPしようと思い立ったのがこのブログを始めたきっかけだった。初期の記事には目次(見た建築のリスト)も付けていなかった。それで古いデータをチェックしていたら北見市の「ハッカ記念館」を見つけた。
 この建築の旧称は「北聯(ほくれん)野付牛薄荷工場研究室兼事務所」という。1階部分は下見板張りで、正面には縦長窓を3つ連続して配置しているのが格好良い。

 2005年のツーリングは札幌から旭川、北見、網走、稚内、留萌、札幌というルートであった。ひたすら暑かったと記憶している。今年も晴れてくれると良いのだが。当時は〝ホクレン”のガソリンスタンドで旗が配られていて、荷物にその〝ホクレンの旗”を取り付けて走っているライダーが沢山いた。

「ハッカ記念館/旧北聯(ほくれん)野付牛薄荷工場研究室兼事務所」
設計者:? 竣工:1935年 北見市南仲町1丁目