碧緑香華

中国語、武侠小説、ドラマの話などなどにたまに日常の話を織り交ぜて

陸小鳳伝奇 銀鈎賭坊 第二章 ら

2010-02-05 15:41:17 | 古龍

 「お主は、何処へしまいこんだんだ?」陸小鳳は聞いた

 「私は自分のいる床下の秘密の金庫に仕舞った筈なのだが」と藍胡子

 陸小鳳は「でっ!今は何処にあるんだ?」

 藍胡子は溜め息をつきながら「すでに今は見当たらないのだ」

 「お主は誰が持ち去ったのか知っているのか?」

 「あの金庫には外に三つの鉄の扉があり、二人がかりでも空けることは不可能だ!」

 「お主の他に知っている者は居たのか?」

 「李霞だ!」

 「この花棚の下に座っている絵の人か?」

 藍胡子は冷たく笑い「彼女が私に嫁いですでに十年余りが経つが、私は是まで彼女が一冊の本を持っている事さえ見た事が無い!」

 「彼女はお主に嫁いですでに数十年、お主は気ままに彼女に暇を出したのさ!」

 「私は女達にそれぞれ五万両を与えた!」

 陸小鳳は冷ややかに「五両の銀子を用いて、一人のおなごの十数年の青春を買ったのか、なんと言う商売なんだ!」

 「私とておなご達が決して満足していない事は解っている。だから……」

 「正に鬱憤を晴らす為にその玉牌を盗んで行ったのだ!」陸小鳳は言った。

       ★☆★☆★ 今天就到?儿……后会有期 ☆★☆★☆