オーストラリアの世界的ベストセラー作家、ポール・ジェニングスの奇想天外、
驚天動地の破天荒な短編集「ありえない物語」(トパーズ・プレス/1994年)。
どんなものでもピタリとくっつけてしまう驚異の接着剤を発明した男。
この世界一の接着剤を1本10ドルで販売するとたちまち500本が売れた。
しかし、この接着剤は4時間たつと効き目がなくなるというものだった・・・。
インチキ接着剤を発明した詐欺師の顛末を描いた「取り付け式飛行具」の他、
不思議なアイスクリーム売りを描いた「スマート・アイスクリーム」、
トイレの幽霊に悩まされる少年の話「外便所の骸骨」・・・・など全8話収録。
もう21年前に発行された本だけど、読み返してみると
星新一のSF的なテイストとはまた違う独自の作風が大人の童話として面白い(^_^;;
実はこの「ありえない物語」と同時に刊行された「とても書けない物語」という
短編集もあり、この2冊が好評だったのかこの後、さらに奇想天外度がエスカレート
した「がまんできない物語」と「想像もつかない物語」という短編集が続けて
刊行されている。もちろん全部買いました・・・(>▽<;;