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山行 杜牧
遠上寒山石径斜
白雲生処有人家
停車坐愛楓林晩
霜葉紅於二月花
山行(さんこう) 杜牧(とぼく)
遠く寒山に上れば 石径斜めなり
白雲生ずる処 人家有り
車を停めて 坐(そぞろ)に愛す 楓林の晩(くれ)
霜葉は二月の花よりも紅なり
遠く、もの寂しい山に登っていくと、石の多い小道が斜めに続いている。
そして、はるか上の白い雲が生じるあたりに、人家がある。
車を止めて、気のむくままに夕暮れの楓の景色を愛でてながめた。
霜のために紅葉した楓の葉は、春二月に咲く花よりも、なおいっそう赤かった。
(石川 忠久訳)
有名な晩唐の詩人、杜牧(803-852)の五言絶句の詩です。
特に最後の「霜葉は二月の花よりも紅なり」は、
よく引用される一節です。
それは夕映えの紅葉の鮮やかさを詠みながら、
人生の晩秋、老年の若者には負けないぞという
気概のようなものを感じさせることから、
現代ではそうした形容として用いられることも
しばしばあるようです。
今朝の真っ赤に染まった木々の葉っぱを観ながら、
ふと、きみまろさんじゃないけれど、
中高年、もっと頑張って若者の前を行こうよ、
って思いました。