長田百合子と谷川栄子の健康ブログ

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「道」という高き精神教育(長田ゆり子)

2013-12-20 06:40:39 | 子育て

江戸時代、高水準の教育を当たり前のように行っていた私たちの日本には、特筆すべき伝統的な教育制度があります。
日本人なら身につけておくべき教養と素養の象徴としての、『道』と名の付く精神教育制度です。日本の様々な諸道は驚くほど多彩で、しかもすべての道は、
人間とはなにかという本質、万物の真理へと到達する学びであり、努力や精進といった自己練磨を目的とする深い味わいを秘めた教育だと思われます。

「華道」草花や木の枝を花器に挿して花鳥風月の風流を表現し、鑑賞する作法。
「茶道」茶の湯によって精神を修行し、一期一会の死生観に基づく礼法を究める道。
「武道」武士として自らを鍛錬し、誇り高く、潔く、国を守り、一族を守り、家族を守り、己を守るべき道。
「香道」香木を焚いて心を澄ませ、邪心を離れて本来の自分を徹見しつつ、香りを賞翫し、侘びや寂びの風雅に親しむ修養の道。
「書道」文字という民族文化の結晶を書によって表現し、その表現に天地万物の真理を込める道。

道を追求すること・・それは真、善、美を体得し、表現するということになると思いますが、その道を追求する過程において己の心を鎮め、己を自覚し、己の六根(視覚・聴覚・臭覚・味覚・体感覚・意識感覚)を整え、人として限りなく澄み切った志を持って生きていきたいという究極の精神教育(修養)を目指しているところが、日本の諸道がもつ素晴らしい特徴なのです。
日本人としての誇りと意識を深めるためにも、是非とも子どものうちから身に付けてやりたい教養と素養であると言えましょう。

                    日本家庭教育再生機構 理事長 長田百合子理念より