長田百合子と谷川栄子の健康ブログ

カラダとココロを守る健康術満載! 主婦も必見!

暦に思う

2013-01-29 17:46:58 | ライフスタイル
1月も間もなく終わりに近づき、立春ももうすぐですね。
さて、私達の使っている新暦(西暦)では1月1日がお正月ですが、
旧暦(農暦)では2013年の春節は2月10日です。
ご存じのように中華圏(中国・台湾・香港・シンガポール等)では
旧暦のお正月である「春節」が正式なお正月、新年の始まりです。

中国に住んでいた頃は、新聞もTVのニュースでも、
必ず毎日この新暦と旧暦の両方で今日の日付を示していました。
つまり、両方の暦が今も生活の中に息づいているのです。
実際、季節の移り変わりは、二十四節気にしても
旧暦の方がより実感できます。
その意味では本来の生活に密着していると言えるかもしれません。

ところで、上の写真は何だかわかりますか?
『上下二百年 日暦表 1901年-2100年』
というタイトル通り、2000年を中心に前後百年、
計200年間の暦です。
これは以前、街の露天の本屋さんで20元(約300円)で買ったものですが、
こうしたものが普通に売られているのです。

そう考えると、100年、200年のスパンでものを見たり考えたりするって
果たして私達日本人は、やっているだろうか…?
1年2年、せいぜい10年20年くらいでしかものを考えていないのでは
ないかって思うのですが…。

地球温暖化にしても原発にしても、
いえいえ身近な子育てや健康にしても、
目先のことだけでなく、もっとずっと先を見越して
今、手を打たなくてはならないこと、
努力しなければならないことが沢山あるように思います。





人を敬い大切に思う心(長田百合子)

2013-01-18 01:42:31 | 礼法
皇女和宮の遺骸が芝の増上寺から発掘された時、
歴代の将軍の遺骸もミイラとなって発見されました。
その中で、徳川家二代将軍秀忠の発掘遺体が
多くの学者たちを感動させました。

秀忠は忠実な性格で意志も強かったのですが、
上田城攻略に手間取って肝心の関ヶ原の合戦に遅れるなど、
愚直であまり頭は良くなかったされています。

そんな少々鈍いと言われた男を、
なぜ家康ほどの人物が世継ぎとして二代将軍に据えたのか
長い間疑問視されていました。

しかし、秀忠の遺骸が示す事実によって、その答えがハッキリ出たのでした。

まず、血液型はO型。
体が実にしっかりしていて、骨太で頑強な骨格。
歯が全体に平均して擦り減っており、
どんな固い物でも平気でバリバリ食べて、胃腸も丈夫だったことが判明。

驚いたことに体には数カ所の鉄砲傷があり、
将軍でありながら秀忠自らが将兵の先頭に立ち
勇猛果厳に闘ったという証拠が残っていたのでした。

家康は知略に長けて権謀術数型の底知れない男で、
譜代の家臣からは疑心暗鬼で見られ、
外様大名から見たら親しみや温かさが感じられない、
全く隙のない人物でした。

三代将軍家光も利口で政略的なタイプでしたから、
秀忠が二代目になったことは緊張と緊張の間の緩衝剤となり、
徳川家280年の確かな基盤を築いたといえました。

「質素な生活」「律義さ」「人間的温かさ」「初代の方針をよく守り家臣を敬い大切にする」姿勢によって、親藩、譜代、外様、家臣の関係を自然に上手く捌いていたと言われています。

いつの世も、人を敬い大切に思う心を基底として生きる姿勢こそ、組織を安定させ、発展させるに違いありません。

お客さまを敬い、大切に思う心
仕事をしていて、一番気を付けなくてはならないことですね。

梅の花

2013-01-15 16:00:43 | 日記
梅花  <宋> 王安石

墻角数枝梅, 墻角 数枝の梅,
凌寒独自開。  寒を凌ぎて独り自ら開く。
遥知不是雪,   遥かに知る不是れ雪ならず,
為有暗香来。  暗香の来たる有るが為なり。

垣根のかどに数本の梅の枝(が見え)、 
寒気を衝いて(梅は)自分独りだけで開いていた。
はるかに離れていても、それは雪ではないことがわかる、 
(それは)どこからともなく漂ってくる香りがあるためだ。 



寒中お見舞い申し上げます。
関東では成人の日に大雪が降り、
まだまだ寒い日が続きますね。

梅はそうした寒い中で独り咲くということから、
高潔・剛毅の品格の象徴として古くから多くの詩に詠まれ、
また「梅」という名前の女性も少なくありません。

うちのベランダにも梅と蘭と緑を入れた鉢植えがありますが、
もう何年も前から毎年、必ず咲いてくれます。
紅梅ですから雪と見間違うことはありませんが、
年を越して咲いてくれる花は、本当にウレシイです。


ところで梅といえば、風邪にはクエン酸たっぷりの梅干しと
古くから薬用野菜として使われてきたネギもいいですね。

ネギの白い部分にはビタミンCが多く、
緑の葉にはカテロン・カルシウム・ビタミンKなどが豊富。
なかでも、香りの成分アリシンは、ビタミンB1の吸収を助け、
血行促進、疲労回復、殺菌などの様々な効果と働きがあります。

梅干しとネギで風邪を予防し、
どうぞ冬の寒さを乗り切ってください!



あけましておめでとうございます

2013-01-04 23:42:41 | 日記
元日 (宋)王安石

爆竹声中一歳除,
春風送暖入屠蘇。
千門万戸瞳瞳(←実際は日へん)日,
総把新桃換旧符。

爆竹声中に一歳除き、
春風暖を送りて屠蘇に入らしむ。
千門万戸瞳瞳(←実際は日へん)たる日、
総て新桃を把りて旧符に換ふ。

爆竹の音の中で旧い一年を送り、
芳醇な屠蘇酒を飲んで春の息吹を感じる。
初日の出は家々を明るく照らし、
家々の門神或いはその名を書いた桃の木の板は新しいものに取り換えられた。


あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

これは中国の旧正月(春節)の様子を描いた有名な詩です。
中国では魔除けの爆竹を鳴らすのがお祝い事にはつきものですが、
火事が多く、都会では禁止になるところが多いようです。
今年の春節は2月10日ですからあとひと月ほど後になりますが、
日本ではもう今日から仕事始めの方もいらっしゃいますね。

今年のお正月は大須の観音さんへ行って、
いろいろな出会いがありました。
おみくじを引いたら第8番の「中吉」で、
「これまでの幸運は先人の徳によりました。
自分も人のため世のためつくせばさらによく
よそに禍が起きても自分のところは幸運です」
「世の中で一番楽しく立派なことは、
一生涯を貫く仕事を持つことである」
と書いてありました。
やはり人様のために働くのが、
今の自分にとって大事なことだと思いました。
(また、「8」という数字は中国では「発財」(お金持ちになる)
の「発」と音が似ているので、縁起のいい数字として
好まれています。)

新しい一年が、皆様にとって
素晴らしい年となりますように。