長田百合子と谷川栄子の健康ブログ

カラダとココロを守る健康術満載! 主婦も必見!

「先生」とは・・・(長田百合子)

2012-11-06 08:19:38 | ライフスタイル
私の実家は飛騨地方。
そのほとんどの家が当時「三ちゃん農家」と呼ばれた兼業農家。

三ちゃんとは祖父母と嫁のことで、
自分の家族が食べられるだけの米と野菜を作るというのが
ほとんどの家の定番だったのです。

どの家も貧乏で、太った人などほとんど見かけませんでした。
もしもそんな人が居れば、
「あそこは相当陰で儲かっているぞ」と陰口をたたかれたでしょう。

両親も含めて大人たちは皆、せっせと働いていましたが、
特にお年寄りは本当に遅くまで畑で働くので、
栄養不足のせいがあったかもしれませんが
腰の曲がった人が本当に多かったです。

最近見かけないので「あの人どうしたの?」と聞けば、
つい最近亡くなったなんて話をよく耳にしました。

無理してぎりぎりまで働くので、
寝込むようなお年寄りが極めて少なかったのです。
もちろん、痴呆老人は一人も居ませんでした。

物忘れはひどくなったとしても最後までしっかり働いていたから、
無理なく敬服できました。

ほとんどのお年寄りが特に旅行も行かず、
いい物も食べず、
体力のギリギリまで働き続けて、
可哀想なくらい貧しいまま亡くなっていきました。

私が「老人」と呼ばれるようになったら、
ああいう昔のようなカッコイイお年寄りになりたいと心に決めています。

特に旅行にも行かず、
特にいい物も食べず、
最後まで誰かの役に立てるように働き続けていきたい。

食べることにガツガツ精を出すような、
とぼけた老人にだけは絶対になりたくない。

いつまでも理性的で向上心を持って、
死ぬまで若者の手本になれるような生き方をしなくちゃいけない・・そう心に決
めています。

人間はみんな、年下の人たちの手本になって生きるのが当たり前です。
1つでも「先」に「生」まれたら、
みんな「先生」にならなくちゃいけない・・そう自分に言い聞かせています。