黒船来襲

新たな大型家電店がオープンし、周辺は渋滞だった。既存店も新手の対抗策で迎撃体制を強化している。県外資本企業の流入や郊外大型店の進出で県内企業や中心市街地に悪影響を及ぼしているという経済的な事情はあるにせよ、消費者にもたらされた益は相当に大きい。
県内企業の中にも、不景気の理由を他に着せ自己変革の努力に至らないものばかりでなく、刺激を受け競争力を磨く努力を見せているものも少なくない。
福祉業界にはこうした黒船は来襲しないのだろうか。公的介護保険施行以後、大手のＣ社やＩ社が参入してきたが、サービス内容が県内での平準レベルのもので既存の事業体を脅かすには至っていない。介護サービスにとどまらず、障害者福祉のあらゆる分野で高知では考えられなかった理念を持ち込む事業者がやって来てほしい。現状にあぐらをかき続ける鎖国状態のこの業界に、経営努力を促す開国への刺激が必要だと思う。