作業も工賃もありません

現在、各事業について組み立て中ですが、そのすべてにおいて、これまでの福祉で使用されてきた不可思議な用語は存在しません。内職程度のものであるがゆえの「作業」と、給料と称するには憚られるため用いられる「工賃」。
翻って当法人が提供する事業には、「仕事」と「給与」があります。それは、働くという実感を与え、さらには一般就労に必要な態度、能力を生み出すものと確信しています。
一般就労を目指す方には、その訓練期間中の給与は、より一般のそれに近い額での環境が緊張感を生み出すでしょうし、施設内での就労が適切と思われる重度の方に対しても、その給与は人が働くというに値するものであるべきと考えています。
売り上げ確保のため、奔走することを揶揄されたこともありますが、障害のある人の生活を預かり、支援していくのですから、業務はさておき利用者確保などという本末転倒は許されないと思っています。その施設に、どんな娯楽設備があって、レクリエーション活動があるかなんて、どうでもいいことだと思います。働くというレベルにある業務内容をしっかり構築することが、よりよいサービスの最低条件だと思っています。

m's factory改築工事始まる

いよいよ、m's factoryの改築工事が始まりました。既存の筐体を活用しますが、建物全体をリニューアルするため、重機を持ち込んでのかなり大掛かりな工事となります。工期は９月いっぱいの予定ですが、菓子製造部門だけは早めに仕上げ、急かされている市場に商品を送り込むことにしています。肝心の利用者募集については、定員４４名の事業概要をホームページ上、チラシ配布にて公開すべく準備中ですが、すでに口コミで３０名近くが内定している状況です。

新工場の進捗状況

バラエティに富むアイテムを製造する予定の新工場“m's factory”。改装の設計図もまとまり、細部の詰めの後、着工となります。また、製造品目として、個人的に大好物の製造も加わりそうで、とてもうれしく思っています。詰めの打ち合わせがありますが、製造が実現した場合、毎日の昼食はこれで決まりという感じです。

全スタッフ内定

利用者の募集開始とともに、案内しようと考えていた新事業のスタッフですが、申し出が相次ぎ、体制がすでに固まりました。組織としては、まだまだ不確かなものでしかないのに、それぞれの思いを持って参画してくださることは、とてもうれしい限りです。それにしても気が付いたらかなりの大所帯となりました。「責任感」という言葉がずっしりと肩にきますが、そのプレッシャーすらも、今はエネルギーに変わっていくのを毎日実感しています。
工場の改装着工もまもなく。利用者の募集開始もまもなく。