NPOワークスみらい高知PRESS

「NPOワークスみらい高知」の日々の活動のほか独自の視点で障害のある人を取り巻くことについて伝えていきます。

ぬるいんです

2010-02-23 23:06:44 | Weblog
「当事者が主役」聞き飽きた福祉にありがちなスローガンです。ある所の活動から久しぶりにその理念を聞いて「ぬるい」とちょっと腹立たしくさえ思いました。誰もが自分の人生、自身が主役であることは当然です。しかし、仕事の場で障害のある人が主役で運営して果たして消費者に支持されるママゴトでない業務が達成できるのでしょうか?もちろん自ら起業して事業を行っている障害のある社長も少なくありません。しかしその人たちは福祉の領域の障害者ではなく覚悟を決めた事業者です。支援の対象者ではありません。今年度10名近くの一般就労者を出しましたが、行った先で勘違いしてそんなぬるいことを言っていては仕事になどなりません。そんな勘違いで働いていたら「障害者はやっぱりのんきだ」と呆れられるでしょう。きれいごとでなくシビアに組織の歯車として懸命に働くことをしっかり教えることが必要だと思います。冷たく厳しいと捉えられても何を誤解されようとも。甘えるのではなく厳しく律して仕事に励むことが、自分の人生を主役で生き続けるために必要なのだと思います。この台詞にムッとした別の理由が、主役だという障害者の賃金が1万円程度で脇役の施設職員の三十分の一であるという“偽善”にあることは言うまでもありません。

身代わり携帯

2010-02-08 11:07:19 | Weblog
出張中、携帯電話を路上に落とし、車に踏まれて破壊状態。何にでも前向きなので、身代わり地蔵ならぬ身代わり携帯だったと解釈。ただ、新しい端末が来ても、データは全て紛失、誰にも電話できないし、誰からのお電話かわかりません。スケジュール帳代わりだったため予定もかなり不明。こんな便利な道具がなかった時代には、いろんなことを記憶できる能力があったのに、便利になりすぎて頭はきっと悪くなっているんだろうなと実感。支援も含めてやり過ぎ、お膳立て過ぎは個の力を失わせるのだと改めて感じたことです。