野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

実践編ー里山常緑のシダの観察1-

2018-12-24 | フィールドガイド--植物編--
常緑のシダ実践編
里山観察会の時に提示したシダのワークシート
 
里山観察会ワークシートNo.1
常緑のシダ
ウラジロ
本州中部以南に分布し、海外ではアジアの熱帯域にまで広く分布する。
正月のかざりものの一つ。北限の福島県では福島県ではこのウラジロが天然記念物
 
コシダ
ウラジロと同じく本州中部以南に分布し、海外ではアジアの熱帯域にまで広く分布する。
里山では日当たりのよいため池の崖で見られる。
羽片(葉)の分かれ目から二本の羽軸が伸びて2枚の羽片(葉)ができ、この二又分枝を繰り返している。

オクマワラビ
スギの林のじめじめした日陰でみられた。
根茎は太く直立または斜上し、葉を束生する。
葉柄は葉身よりも短く、基部には広披針形~線形の黒褐色の鱗片が密生する。

トウゲシバ
背丈は10から20㎝で、根本や茎の先端で分岐するので、株立ちのように見える。
止血、消炎、解毒作用がある。
胞子嚢(ほうしのう)の観察
直径3ミリほどの割と太めの茎の周りに長さ1センチくらいの小さな葉がたくさんついている。
それそれの葉の付け根に見える白いものは胞子嚢(ほうしのう)。大変小さいので、よく見てみよう。

オオイタチシダ
里山の林縁や斜面に生育する。ベニシダと混成しているので、よく見ないと見逃す。
光沢があり葉はやわからめ、葉の裏はすこし白い。
一番下の羽片が見分けるのは八の字になっているところ。わかりやすい特徴。
 
シシガシラ
日本全国に分布する。日本固有種。里山では、山道の路傍や斜面によく生育している。
斜面方向に葉が垂れ下がる。放射状に葉を広げる。写真では、胞子葉と栄養葉が確認できる。

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