野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

トチノキ

2018-08-30 | フィールドガイド--植物編--

由良川源流調査
由良川の源流部には会員は数十年まえから入山し、四季折々の姿を知っている。
[生きている由良川」のために最初に入山したのは2005年10月。以前の調査の時は、ササが下草として一面に生えていた。そのササが無いのだ。秋のために無いのかと思っていたが、次の年も残念ながらササが全くはえていない。動物による食害なのか、寿命によるものなのか、また人間によるものなのか。これは今後も継続して調査研究する課題だ。
現在,入山者の数を規制している。
トチノキ
源流部には大木となった多くのトチノキがみられる。(写真)
深山の湿潤な渓流沿いの肥沃な土壌地に生育する木で、大木となり、条件が許せば胸高直径2m、高さ25mにも達する。
木材としては材質が柔らかく、木目が美しいなどのために、加工材として利用されています。トチノキは、種子を食用にするために、山林で材木を伐採する場合でもトチノキだけを残すことがある。源流部は伐採されずにのこり立派な大木として多くのトチノキが残る。
実はアクがかなり強いので、カラからこぼれて落ちた赤黒い実はそのまま食べることはできない。1週間ほど清流にさらしてアク抜きをし、次にうす皮をむいてさらに数日間 再び清流にさらし、それから日陰で乾燥させてやっと使い物になるという。兵庫県の但馬地方ではこうしてつくったトチモチが有名である。


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