野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

資料を読む子どもの本がおもしろい㉜「集めて調べる川原の石ころ」

2018-12-30 | 資料を読む
資料を読む子どもの本がおもしろい㉜
子供の科学 サイエンスブック 
「集めて調べる川原の石ころ」-*名前特徴地質がわかる-渡辺 一夫著 誠文堂新光社 -2010年
著者の渡辺 一夫氏は「川原の石ころ図鑑」「日本の石ころ標本箱: 川原・海辺・山の石ころ採集ポイントがわかる 」「石ころ採集ウォーキングガイド―石ころが拾えるコースマップ付き 」
など川原の石についての本も多い。こんかいはその中の1冊。
 
目次
第1章 石ころの川原にでかけよう(石ころはどこでひろえる?淵と砂州をくりかえす自然の川 ほか)
第2章 自分流!石ころ標本をつくろう(石ころはさまざまな表情をもっている味くらべをしよう ほか)
第3章 石ころの正体はなに?(石ころのどこを見る?上流、中流、下流、河口まで、石ころの大きさくらべ ほか)
第4章 天竜川は石ころの宝庫!なぜ?(天竜川の石ころの秘密を訪ねよう天竜川はどこからどう流れる? ほか)
第5章 この川この石ころに会いに行こう(川原の石ころは、上流のふるさとの地質を教えてくれる岩石図鑑で調べても石ころの名前がわからないのはなぜ? ほか)
例えば5章
「岩石図鑑で調べても石ころの名前がわからないのはなぜ?
 石ころを手にしたら、その名前を知りたくなります。
まわしりに、学校の岩石の専門の先生や博物館の学芸員だけでなく、岩石にくわしい人がいればいいのですが、そのような運のいい人はかぎられています。 
 石ころの名前を自分で調べたいというときには、難関がまちうけています。
川原の石ころは、川を流れ下っていくうちにけずられ、丸みをおびていき、もとの形や色が変わってしまいます。
しかも鉄分などが酸化して色が変わったものもあります。
石ころの名前を知りたいと思って岩石図鑑をひらいても、植物図鑑や昆虫図鑑のように、形、大きさ、色などを見て正確に同定することはできません。
同じ「花こう岩」でも、白っぽい石ころもあれば赤っぽい石ころもあります。
結晶全体がこまかい石も大きし石もあります。
川原で石ころをひろってきて、岩石図鑑で調べてもなかなか見つからないのはそのためです。」
 
なかなか河原の石の名前がわからないのはどうしてかとわかりやすく説明があります。
 
天竜川を中心に川の石から地質などの紹介を手本に全国の川から代表的な「小石」を案内してある。
天竜川の河口には様々な小石がひろえるので、ほかの本にも紹介されているが、総合的な調べ方までのせているのはこの本だけ
小石の研究する糸口になるだろう

子供の科学はの時代の科学や技術などを紹介した子ども向けの雑誌。
中学生レベルから最近は小学校の5、6年生対象になってきた。
同じ子供向けの雑誌、学研の「科学」や「学習」は、休刊になり、今でも頑張っている科学雑誌。
かなり高度な紙飛行機が付録についているのが特徴。
最近の記事でインターネットでも読めるのが、
子供の科学 2018年7月号
身近なものを利用して生き残れ、サバイバルで自由研究
子供の科学 2018年10月号
集めろ!極めろ! マツボックリの世界
子供の科学 2018年9月号
カブトムシってどんなヤツ?
等が紹介されている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿