この夏の暑さ、水の事故も多い
水の事故では、昔のひとは河童に引きずりこまれて死んだといわれることも。
河童とは日本で有名な妖怪。
緑色の肌に大きな甲羅、尖った嘴に手足に付く水掻き、頭の上に皿がある
河童はキュウリが好きで、相撲が大すき、相撲に負けた人間の肝を抜いを抜いてしまう。
困ったことに川の近くを通った人間を川に引き込んで溺れさせることもある。
今回は その河童と川の関係について
みずから学ぶ情報誌2017.12第15号 水(近畿建設協会技術部)
p24-p25由良川水害の歴史と防災対策(1)
川合茂 舞鶴工業高等専門学校 名誉教授. (株)東京建設コンサルタント関西本社 顧問
25pから
「(2)蛇行と淵
由良川では交互砂州の形成がみられ、結構、蛇行している。また、淵が形成されていて、良好な環境をつくっている。淵の特性について、図16に蛇行湾曲部の間隔と洲の間隔を比べている。
両者の間隔はよく一致していて、淵が蛇行型であると知られる。淵は良好な環境と密接に関連しているため、河川整備を行う上で、こうした蛇行特性の維持を考えることが大切といえよう。
元鳥取大学長の道上正規先生は、「ふるさとの川」(土木学会水工学に関する夏期研修会講義集、1996年)で淵と河童の関係を論じている。河童は淵に形成される渦であるという。由良川でも、図17の赤丸の2か所(福知山市大江町の大雲橋と波美)に河童が居たとの話を聞いた。
いずれも河道の湾曲部であり、その特徴を少し調べてみた。
図18に湾曲部の半径Rと河幅Bの比R/Bと、湾曲中心角、θの関係を示している。
河童の居たところが赤丸で、この2か所は、R/Bの最も小さくかつ、θの最も大きい湾曲部である。
つまり、由良川で最も深い急カーブになっており、湾曲二次流による渦の最も強くなるところと言える。
道上説にうなずかされるところである。」
※由良川の淵は川が蛇行して、湾曲部の外側が深く削られ淵となる。
湾曲が大きくなると淵も深くなり、「河童のすみか」となる。
近くの川でも河童がすんでいる淵をさがしてみて、カーブの角度を検討するのもおもしろい。
「由良川災害の歴史と防災対策 -最近12年間の水害について-」なども参考にした
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