昨年の9月頃に出た本なのですが、結構売れていたようで一時期店頭にありませんでした。先日、ようやく見つけて読んだのですが...わざわざ探してまで読むんじゃなかった。
テレビ(主にドキュメンタリー)の制作にあたって、「やらせ」や「再現」はどこまで許されるのか、どの辺から「嘘」(たとえばNHKのムスタン)になるのかを書こうとしていたようなのですけどね。一応は書物なんで、それなりの結論が欲しいところです。それが「視聴者もテレビを見る目を磨け:メディアリテラシーが重要だ」ではどっちらけです。
そもそも、筆者のスタンスが「製作費とのバランスを考えればある程度"作り"は仕方ない」「ドキュメンタリーは再現でも事実」「社会風俗慣習の記録には、再現や虚構があっても良い」という作り手の都合を使い分けているため、受け手の側としては非常に勝手な主張に感じて仕方ありません。
確かに、その「線引き」は難しいのかもしれませんが、それが作り手の自由気ままでは困ると思うのです。「笑っていいとも」で登場する素人が実は仕込みだった(「キリンプロ事件」は可笑しかったですね)、くらいは洒落で済んでも、ドキュメンタリーと銘打たれた番組に取り上げられた人物が全部再現、ではやっぱり面白くないですよ。
テレビ(主にドキュメンタリー)の制作にあたって、「やらせ」や「再現」はどこまで許されるのか、どの辺から「嘘」(たとえばNHKのムスタン)になるのかを書こうとしていたようなのですけどね。一応は書物なんで、それなりの結論が欲しいところです。それが「視聴者もテレビを見る目を磨け:メディアリテラシーが重要だ」ではどっちらけです。
そもそも、筆者のスタンスが「製作費とのバランスを考えればある程度"作り"は仕方ない」「ドキュメンタリーは再現でも事実」「社会風俗慣習の記録には、再現や虚構があっても良い」という作り手の都合を使い分けているため、受け手の側としては非常に勝手な主張に感じて仕方ありません。
確かに、その「線引き」は難しいのかもしれませんが、それが作り手の自由気ままでは困ると思うのです。「笑っていいとも」で登場する素人が実は仕込みだった(「キリンプロ事件」は可笑しかったですね)、くらいは洒落で済んでも、ドキュメンタリーと銘打たれた番組に取り上げられた人物が全部再現、ではやっぱり面白くないですよ。