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しおんの日記

愛犬しおん(ミニチュアダックスフント)の成長記を中心としたblogです。
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「企画力」田坂広志、ダイヤモンド社

2005-01-20 19:09:14 | ブヂネス
「企画」「企画書」のノウハウに関する本は非常に多いですね。以前、毛色の変わったところで「企画の教科書」という本の感想を書きました。

この「企画力」という本、筆者がご同業だからと言うわけではないのですが、自分が日ごろ思っていることにとても近いです。
#かなり独善的なところもありますが...

こんな↓ところが特に共感です。

○企画書は「何を行うか」ではなく「なぜ行うか」を語れ。
○読み手の思考を導け。
○担当者を「同志」にしろ。
○企画書のブラッシュアップが必要。
○「汗をかいてない企画書」はダメ。

システムベンダーさんが自治体に提案する企画書を例にしましょう(仕事でよく見るので)。残念ながら、このようなポイントを押さえているものはあまりありませんね。
自社製品の売り込みだけだったり、どう見ても意味不明の文言やページがあったり。最悪なのは、「××市役所」への企画書なのに、イメージ図には「役場」と書いてあったり。

特に、システムや製品を売り込む場合、まずは担当者とその上司、果ては議会にお金を付けてもらう必要があります。なので、自社製品のPRの前に、その取り組みの必要性や意義から入らなくてはいけないのです。担当者が周りを説得して、予算取りに結びつけられるような資料にならなくてはダメなんですね。物を買ってもらうと言うよりは、人を(同志として)動かすと言う視点でしょうか。

また、パソコン、特にPowerPointで企画書を作るのが一般化して、過去のリソースが活用できるのは悪いことではないと思うのです。そのため、使い回しの企画書が多くなっていることは悲しいです。一生懸命考えて作ったものかどうか、見るとわかるんですが...。

ともあれ、企画書作成に頭を悩ませている方にはお勧めの一冊です。
#しかし、この手の本は最後に企画書の実例を掲載してほしいですねえ

Macでマインドマップ

2005-01-17 20:10:15 | ブヂネス
いささか旧聞ですが、今発売中のMacPeople2月号に「マインドマップ」の特集があります。この手の特集は珍しいですね。

仕事柄、アイデアの発想とか整理には大変関心があり、Macの活用についてもずーっと思いを巡らしています。マインドマップと言う方法論はともかく、頭の中の整理やアイデア出しをグラフィカルに行うことは有効だと思います。また、物事をなるべく構造化して、その最小単位で比較検討することは、矛盾を廃した正確な視点にもつながっていきますね。
#外資系のコンサルでは「みーしー」などと言うこともあるようです

さて、はるか以前、この手のことを行うには最適なソフトがありました。インスピレーションです。ダイアグラムとかフローチャートの作成ソフトと思われがちですが、頭に浮かぶ項目を羅列してから整理するKJ法のような使い方も出来るし、アウトラインで書いていった文章が一発でダイアグラムになったりと、奥の深いソフトでした。

過去形になっているのは、日本語版はV6までしか出されていなく、なんとOSXに対応していないからです。英語版はもちろん対応しているので取り寄せて使ってみたのですが、日本語の扱いに難があり仕事では使えません(インライン変換ができない、Windowsに持っていくと文字化けする、など)。

ということで、最近はオムニグラフを使っていました。このソフトも良くできてまして、非常に美しい図が描けます。しかし、インスピレーションに比べて決定的に欠けている点があります。インスピレーションには「速射(連射だったかな?)」機能と言う、ダイアグラムモードで入力した項目を自動的に作図していく機能がありました。まさに、発想の邪魔をされることなくチャート化することができたのです。

しかし、ようやっと使えそうなソフトに巡り合いました。MacPeopleで紹介されている、FreeMindです。米国で開発されているソフトですが、kohさんがローカライズの上独自機能を付加して公開してくださってます(多謝!)。MacだけでなくWindowsでも動きますし、新しいバージョンからはPNGで書き出してWordに貼り付けるようなことも可能になりました。

ちょっと使い方に癖があるような気もしますが、関連事項を雲形にくくったり、上記速射に近い機能もあります。
使いこなしていきたいソフトの一つです。