猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

南の島で出合った浄瑠璃

2015年11月27日 14時49分31秒 | 調査・研究・紀行
 石垣島に行って来ました。「まゆんがなし」の地「川平(かびら)」を訪問することや、神の山「於茂登(おもと)岳」に登ることが、主な目的でしたが、案内をしていただいた、大田静男氏(郷土史研究家)から、「浄瑠璃ならあるよ。」と言われて、びっくり。遥か南の島で出合ったのは、「ひらがな盛衰記」でした。

(石垣市立八重山博物館蔵:新本家文書より)
この本は、写本で、年代等は不明。コピーを持ち帰ったので、これから翻刻の予定。
大田氏が著した「八重山の芸能」によると、石垣島にもかつて、「文弥節」による浄瑠璃があり、その人形浄瑠璃のことを、「京太郎(チョンダラー)」と呼んだと書かれています。

(南島覚書:須藤利一著・第一書房:より)
このチョンダラーの写真は戦前の記録で、残念ながら、現在はその現物は残ってはいませんが、佐渡の文弥人形と大変良く似ています。

(八重山博物館)
南の島では、いったいどんな人形浄瑠璃が行われていたのでしょう。



旅する神「まゆんがなし」がやってくる(群星御嶽(ンニブシオン)にて)




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