和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

曇りぐらいになるのかな?と思いきや

2013-08-31 08:44:27 | 日記
かんかん照りな東京です。

朝晩は暑さも随分ゆるんできましたが、こりゃ今日もエアコンのお世話にならないと生活できそうにありませんね。

仕事柄、エアコンをカズ多く使っているのですが、この夏は数台壊れてしまいました。
しかも部品保存期間をすぎているものばかりで、全て新品に交換。
中々痛い出費ですが、仕方ないです。

私のイメージでは、エアコンと冷蔵庫は壊れない家電の両巨頭なのです。
事実、内装設備まで譲り受けた店舗についている30年以上前に製造されたエアコンは、今日も毎日元気に動いています。
昔の冷蔵庫も壊れませんでした。
家族が増えて大きな物に買い替えたり、何故か2ドアにしたくて買い替えたりと、壊れて買い替えた経験はありません。
しかし最近は、冷えが悪くなったので、とか、突然水漏れが止まらなくなって、とか、壊れる冷蔵庫の話しを良く聞きます。

多機能搭載で賢くなった分、身体が弱くなったということでしょうか(笑)

40年以上前のパイオニア製プリメインアンプも、ロビーのBGMを毎日元気に流してくれていますし、、、凄い!

しかし昔の製品は省エネ考慮されてはいないので、電気代をプラスして比較すると、新製品のの方がお得なようです。
特にエアコンと冷蔵庫は。

壊れるまで直しながら使う主義ですが、経済学からみればNGって事ですね。

さて、今日も暑そうです。

姿勢正して張り切って筆を持っていきましょう!



ショーンコネリー

2013-08-30 07:45:46 | 日記
アルツハイマーにかかって認知症を患っているとの報道に、多くのファンが心配する騒ぎがありました。

結局は誤報だったのですが、2006年に俳優引退宣言をした後の消息情報の少なさが、こんな形になったのかもしれません。

ショーンコネリーと言えば007
007と言えばショーンコネリーと言う世代の私にとっても、ショッキングなニュースでした。

ショーンコネリーが007を演じていた頃の歴代のボンドガールが、今でも好きです。
時々流れてくる現在の映像は、面影はありますがやはりみなさん良きおばあちゃん(笑)

もちろんショーンコネリーもとっくに好々爺になっているわけですから、当然なのです。
でも、ファンとしては複雑な思いなのであります。

むかしの映画をみてみると、画質や音響などの技術の進歩を感じます。

それ以上に感じるのは、男女間や家族間の大きな変化です。

もちろん日本のそれらは戦後大きく変わりましたが、その後も変わり続けています。
そしてそれらは、海外でも大きく変わってきているのです。
ボンドガールは典型的で、それぞれの時代が求める、男性目線での理想な女性像の変遷史です。

寅さんのマドンナもそうでしょうね。

でも寅屋の家族は変わらない。
さくらの家族は時代と息子の成長と共に変わっていくのに、寅屋も帝釈天もちゃわん一つすら変わらない。

映画を見ている観客は変わってきてしまったのに、寅さんと寅屋はかわらない。
時代と共に変わる物と変わらない物の対比構造が、寅さんシリーズの面白さだったようにも思うのです。

家族物では小津安二郎作品が私のお気に入りですが、その構造も変わってしまうものと、変えてはいけないものの対比が面白いのです。

その後テレビドラマで描かれる家族の姿はどんどん変わっていきました。
『時間ですよ』とか『パパと呼ばないで』とか『岸辺のアルバム』とか。

崩壊したものを懐かしがりながらその中で翻弄され葛藤していく『北の国から』や、変わっていくいくようで実は何も変わっていない事を明らかにしたい『渡る世間は鬼ばかり』など、家族を表現する作品の多くは家族が集まって一緒に見ることのできる、茶の間にふさわしく物になっていきました。

全て小津安二郎作品がはじまりです。

家族物で一番好きなのは石立鉄男主演のヒットシリーズ第一作の『おひかえあそばせ』です。

私が当時カメラにはまったのも、その主人公の影響です。

高校時代に剣道部に入ったのも『俺は男だ!』の影響ですし、007の影響でスパイにならなかったのは何故なんだか?(笑)


とにかく、83歳のショーンコネリーが痴呆症でなくてよかった。

あれ?ショーンコネリーって私の母と同い年なんだ。
じゃボンドガールも今はあんな感じなのかしら、、、、、



絶句であります(苦笑)















変化する『舞』

2013-08-29 10:01:17 | 日記
森鴎外『舞姫』に登場するヒロインのモデルとなった女性の写真が、あらたにドイツで見つかったとのニュースに触発されて、小野鵞堂の『舞』を臨書してみました。



BGMはチェロの独奏。
豊かな低音が、内に秘めた情熱を覆ってくれるようです。
可憐に、美しく、清楚で、自分に誠実な舞姫をイメージしてみました。


何枚か書いてみると、テンポ感を変えて書いてみたくなったのです。



『舞』の原型はとどめていますが、読めないかも。
ここでは流れる線をゆったりたどり楽しみながら、ソシアルダンスをイメージして書いてみました。


さらにそれをデフォルメするとアラビア文字風というか、速記調というか、平穏な書体になりました。



それをバレエダンスをイメージして書いてみました。


踊る舞姫の姿が重なってきました。

本来絵画的な物は好みではありませんが、自然発生的なものは拒む理由が見つかりません。


じゃサンバを踊らせてみようと思って書いたのですが、

あのサンバのステップを表現しようとしすぎて、作為的になってしまいました。
これは駄目です。


では最後にROCKの王道、8ビートで


存在感はありますが、もはや舞姫ではなく、デスメタルのリズムにあわせてヘッドバンクする南米女子って感じです(笑)


というわけで、森鴎外『舞姫』に一番相応しい書体は、四番目のバレエダンス風舞姫のような気がします。

一つの文字にこだわり、思いつくイメージのままに書き進んでいくのは楽しいですね。

出勤前のあっと言う間の三時間でした(笑)



鴎外をしたってドイツから日本にきた21歳の美少女が、一年少しで帰国させられた時の心中を察すると、あまりにも切ない。
『舞姫』の中でヒロインエリスは自殺してしまうのですが、モデルになった舞姫も日本を去る船中で心は死んでいたのでしょう。

森鴎外が渡航費用を工面して呼び寄せたのでしょうか。

幸いなことに、その後モデルとなった女性はユダヤ系のドイツ人と結婚し、86歳まで長生きしたのちベルリンでなくなったそうです。

『舞姫』が単なる創作小説ではなく、自我の苦悩を語った作品であることが、日本文学史上に燦然と輝く源泉になっていることは間違いないのです。

そしてそのきっかけこそ、エリスの純粋なる情熱であったのです。

エリス無くして鴎外は無く、舞姫無くして近代日本文学は始まらなかったのであります。

めでたし、めでたし。




朝晩は秋の気配感じるようになってきましたね

2013-08-29 08:03:06 | 日記
というわけで、暑くて中断していた稽古を再開する事に。

ここ三週間ほど、なんだか体調すぐれず気力も低下していたので、稽古を中断していたのです。

昔は無理してでもやっていたのですが、最近は無理しない事にしています。

身につける稽古から、身につけた物を磨く稽古だからです。
また、磨いている最中に見えてくる物があるのですが、体調不良ではそこにたどり着くことはできませんしね。


別な事をして刺激を受け、エネルギーを溜めたり、心に栄養補給したりした方がよいです。

展覧会にいったり、読書したり、映画をみたり、新聞の行間をきままに想像してみたり、バイクに乗ってみたり、買い物したり、それはただただ緊張感のない三週間を過ごしました。

もちろん仕事以外の時間でですよ(笑)


というわけで、無理せず暑さがゆるむのをテキトーに待っていたわけです。

そして、『充電完了、再起動』ってわけです。


九月からは音楽の仕事も年末まで一気に忙しくなりますし、八月に無理するとそこで力発揮できなくなってしまいます。

丁度よい休暇なのです。


『無理せずに待つ』


書道することで学んだ事なのだと思います。







千字文続々完成!

2013-08-28 21:34:04 | 日記
千字文を書き上げ、半分に折って暫く重い本などで押してから、冊子にするのです。

それが続々と完成しています!

素晴らしい!

苦闘と成長の証しです。

まさにお金にはかえられない、本人だけの宝物です。

一生大切にしてくださいね!