和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

ショーンコネリー

2013-08-30 07:45:46 | 日記
アルツハイマーにかかって認知症を患っているとの報道に、多くのファンが心配する騒ぎがありました。

結局は誤報だったのですが、2006年に俳優引退宣言をした後の消息情報の少なさが、こんな形になったのかもしれません。

ショーンコネリーと言えば007
007と言えばショーンコネリーと言う世代の私にとっても、ショッキングなニュースでした。

ショーンコネリーが007を演じていた頃の歴代のボンドガールが、今でも好きです。
時々流れてくる現在の映像は、面影はありますがやはりみなさん良きおばあちゃん(笑)

もちろんショーンコネリーもとっくに好々爺になっているわけですから、当然なのです。
でも、ファンとしては複雑な思いなのであります。

むかしの映画をみてみると、画質や音響などの技術の進歩を感じます。

それ以上に感じるのは、男女間や家族間の大きな変化です。

もちろん日本のそれらは戦後大きく変わりましたが、その後も変わり続けています。
そしてそれらは、海外でも大きく変わってきているのです。
ボンドガールは典型的で、それぞれの時代が求める、男性目線での理想な女性像の変遷史です。

寅さんのマドンナもそうでしょうね。

でも寅屋の家族は変わらない。
さくらの家族は時代と息子の成長と共に変わっていくのに、寅屋も帝釈天もちゃわん一つすら変わらない。

映画を見ている観客は変わってきてしまったのに、寅さんと寅屋はかわらない。
時代と共に変わる物と変わらない物の対比構造が、寅さんシリーズの面白さだったようにも思うのです。

家族物では小津安二郎作品が私のお気に入りですが、その構造も変わってしまうものと、変えてはいけないものの対比が面白いのです。

その後テレビドラマで描かれる家族の姿はどんどん変わっていきました。
『時間ですよ』とか『パパと呼ばないで』とか『岸辺のアルバム』とか。

崩壊したものを懐かしがりながらその中で翻弄され葛藤していく『北の国から』や、変わっていくいくようで実は何も変わっていない事を明らかにしたい『渡る世間は鬼ばかり』など、家族を表現する作品の多くは家族が集まって一緒に見ることのできる、茶の間にふさわしく物になっていきました。

全て小津安二郎作品がはじまりです。

家族物で一番好きなのは石立鉄男主演のヒットシリーズ第一作の『おひかえあそばせ』です。

私が当時カメラにはまったのも、その主人公の影響です。

高校時代に剣道部に入ったのも『俺は男だ!』の影響ですし、007の影響でスパイにならなかったのは何故なんだか?(笑)


とにかく、83歳のショーンコネリーが痴呆症でなくてよかった。

あれ?ショーンコネリーって私の母と同い年なんだ。
じゃボンドガールも今はあんな感じなのかしら、、、、、



絶句であります(苦笑)