和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

書道bot

2015-09-30 09:07:52 | 日記
面白いですね、twitterの書道bot。

書道用語や知識を短い文章でまとめ上げているので、頭に残りやすいです。

Blogのテーマのきっかけ作ってくれますし、ありがたいです。

今回は文房四宝の墨についてつぶやかれていたので、調べてみました。


固形墨は大きく分けると油煙墨と松煙墨の二つに分ける事ができます。

皆さんか漢字のお稽古の時に使っている固形墨は油煙墨です。

油煙墨は菜種や胡麻、椿などの油を壺で燃やし、蓋についたすすを集めて作ります。

菜種が一番よいとされているようですが、それぞれに色が少し違います。

菜種は赤茶を帯びた黒
胡麻は赤みを帯びた黒
椿は紫を帯びた黒

となります。

粒子が細かく墨色は深みのある黒です。


松煙墨はかな作品で使われる事の多い墨で、松やにを小屋で燃やし、障子のさんについたすすを集めて作ります。

粒子が粗く不均一なので、複雑な墨色になります。
薄くすれば青く、こく吸っても艶のない黒色となります。

松煙墨を青墨というのですが、松煙墨は年月が経つにつれ一層青みが増してくるのでそう言われるのです。

この松煙墨と油煙墨の相反する性質を、混ぜる事によって、その反発性や予想外の滲み方を利用した作品が多く見られるようになりました。

その意外性や表現に頼りすぎてはいけないと思いますが、やってみると面白いので、混ぜ方やすり方を変えて、色々な紙で試してみると楽しみかたが増えますよ。

本日水曜日も5週目なのでお教室はお休みです。

お待ちがいのないようにお願いします。

http://www.wasuijuku.com/





駄目押し その2

2015-09-30 08:14:14 | 日記
競書漢字課題駄目押しポイント解説に続いて、仮名課題のポイントもざっくりと。

やはり一番の難関は『にたりや』でしょうね。
変体仮名『尓』『多』『利』がみっつ続いたあと、ひらがなの『や』がくる部分です。

『尓』『多』『利』の間の連綿線が、今回は細くなっていないので、区別をつける事ができません。
その分『尓』『多』『利』それぞれが、明確に分かるように書けている必要があります。

そして花弁部分の『や』で左右に大きく格好良く開けているかどうかもポイントになります。

そしてこの『や』部分あたりから渇筆になり始めていくのもポイントです。

仮名を書く小筆を根元までおろさず使う理由は、渇筆を書けるようにするためです。

筆勢による文字の濃淡だけでなく、書き始めと書き終わりの墨の潤渇を、書き始めの筆先につけた墨量で調整してください。

かすれずらい場合は、『かきつばた』を書いた後、少し筆先を反古紙で拭き取ってから書き始めるとよいでしょう。

かすれ始めたらスピードを殺して書いてください。
墨が筆先におりてくるので、消える事無く書けるはずです。

駄目押し仮名課題ポイント解説でした。

競書頑張ってくださいね~




ウルフルズ

2015-09-29 09:17:38 | 日記
ハッピーでいいロックンロールバンドですね!
大好きです。

彼らがダウンタウンブギウギバンドの『スモーキンブギ』をカバーしていました。

サイコーでした!

原曲の良さとウルフルズの良さが出ていました。

まさにカバーですね。



カバーとコピーの違いって何か?ですって?

臨書で例えてみましょう(笑)

ダウンタウンブギウギバンドのレコードと一緒に歌う事は、臨書で言えばお手本を敷いて上からなぞる事に相当しますね。

心や気持ちが無くても、形を模写するのが目的ですから、これも演奏するためにも臨書するためにも初めの一歩として必要な事です。

まだまだカバーには程遠いですね。

形を模写するにしても、演奏者や書き手のギターの持ち方や筆の持ち方を研究しないと近づけない事に気がつくことになります。

ギター抜きのマイナスワン音源を聴きながら、立ったりすわったりいろんな姿勢を試しながら、ギターやピックを替えて弾いてみたり、お手本を見ながら同じ文字や不得意な線ばかり、筆やその持ち方や姿勢を色々替えてしてみる事になります。

レコードに合わせて弾いたり、お手本をなぞったときより生命力は出てきましたが、形はレコードやお手本から大分遠ざかりました。

それでも生命力が入っ事は大きいですね。

でもまだコピー、、、、

カバーにはまだまだ~なのです。

そのうち、演奏者の気持ちになったり、書き手の気持ちになって書かないと原曲やお手本に近づけない事に気がつきます。

まず歌があれば歌詞を読み込み、お手本が文章ならその意味をじっくり考えてみる事です。

インストや墨象だったら?

演奏者や書き手の考え方を調べて、どんな気持ちで演奏者したかを想像するのです。

ここまでくれば、コピー=『形臨』からカバー=『意臨』への道が開けたことになります。

あとは実践あるのみ。

原曲や演奏者、書き手に敬意を払いながら、そこを越えようとする気持ちが大切です。
ただひれ伏しているだけでは、コピーの域を出る事はできません。

それが出来た時、原曲や元の演奏の良さを生かしつつ、自分らしさを出せた作品を創ることができるわけです。

頑張りましょうね!









今日と明日

2015-09-29 07:36:56 | 日記
和翠塾は5週目なのでお休みです。

競書期間中なので、お教室開いておきたいのですが、申し訳ありません。

そこでダメ押し的ではありますが、私なりのポイントを再び述べてみたいと思います。

まずは漢字課題から。

全体的にメリハリ感が欲しいです。

メリハリ感を出すには、まず墨色が大切です。
粒子の細かい濃い墨が、奥行きを生み出します。
1秒一往復程度で、腕の重さを墨に乗せるようにしてすってみましょう。

筆は根元までしっかりおろしてたっぷりと墨をつけ、したたるかしたたらないかギリギリのところから起筆しましょう。

これで滲むようでは、まだ墨が薄いということになります。

根元までまおろした四号ぐらいの筆を懸腕法で書くことで、太さのコントロールが自然に身につきます。

頭や転折(角)の押し込みなど、太さのコントロールができると文字の中心に対してバランスよく『重さ』をのせて書けるようになります。

この『重さ』はやじろべえやシーソーのようなバランスの取れた物を、より生き生きとらさせる『重り』とらさせる捉えてもよいでしょう。

その生き生きとしたバランス感覚が、和翠塾で習うお手本の文字が品格ある美しさをたたえている理由の一つです。

行書や草書なら墨継ぎなしで六文字ぐらいは書けますし、4~5文字目あたりからは程よいかすれ、いわゆる渇筆もでてくるので表現力が増えます。

ここまでは墨の濃さで奥行き感を出し、線の太さやその『重り』効果で生き生きとさせる事でメリハリ感を出す事について述べてきました。

次は筆勢でメリハリ感を出す方法についてです。

横画は懸腕法の特徴生かして
『春夏秋冬』で書いて書きましょう。

『春夏秋冬』の意味は生命の始まりと終わりを、、一つの横画に注ぎ込む事です。

速く書けばよいというものではありません。
要はスピードを自在にコントロールするということです。

『春夏秋冬』で生命力を吐き出した横画に、目一杯遅い縦画が交差するとき、そこにメリハリ感と明暗を分けたドラマが生まれるのです。

もちろん線の中心に命毛が通っていなければなりません。
でないと、出会いの無い交差になってしまい、ドラマ生まれませんから(笑)

縦画の頭は頭を作るために頭があるのではなく、中鋒を実現するために必要な転折と私は考えます。

頭の前に空中を滑走する筆先の動きがあることを忘れてはいけません。

最後は気持ちについてです。

今回の漢字課題『歳首百事忘』は五言絶句の一部と思いきや、単なる五言の対句の前半五文字となっています。

後半は『天晴万花開』です。

漢詩は五言絶句や七言絶句ばかりだと思っていたのですが、これは作者不詳の庶民から生まれた対句のようです。

中国では正月にあたる春節に、めでたい言葉を書いて貼る風習があるようで、この対句もそのように使われてきたもののようです。

『色々嫌な事がたくさんあったけれど、そんな事は忘れて、めでたさ全開の新しい年の初めを祝おう』という事でしょうか。

ざっくり言えば、
『色々あったけどそんな事は水に流して近年を慶びあおう!』
かもしれませんね。

大陸に住む中国人らしいおおらかな考え方がよく表れていて、ちょっと胸が熱くなります。

漢詩から感じた何かを筆にのせて文字に記すには、気持ちが大切です!

今回の漢字課題は楷書なので、一文字単位で墨継ぎして構いませんが、一文字書き終える前に筆先を硯で整えないで書きましょう。

これは『空間の筆意』と言って、楷書においても空間に連綿線があり、一画一画が書き手の気持ちを途切らすことなく繋いで書くことが大切ということです。

そうでないと、漢詩どころか気持ちを楷書一文字にのせる事すらできません。

長くなりました(笑)

伝わりましたか?

ちょっとくたびれちゃったので、仮名については元気が出てきたら書きますね(笑)

競書頑張りましょう!












調べてみたらけっこう出てました

2015-09-28 22:58:04 | 日記
左利き用の硬筆テキスト

でも内容はまだ確認してないのでわかりません。

ウェブに載っていた意見をまとめると、右上に書くとまっすぐ横に線が引けるようになるとか、紙を左に曲げて置いて書くとよいとか出ていました。

あとは横書きをやめて縦書きで練習するのがよいとも載っていました。

中々現実的な意見で参考になります。

明日突っ込んで調べてみます。

東京オリンピックの追加種目は、まだ決定じゃなかったんですね。

ここからまた落とされる種目があるのでしょうか。

がっかりするでしょうね。

なんだか心配です。

でも、相撲はノミネートされなかったのでしょうか?