てんとう虫の歳時記 2

主に狭山丘陵の野鳥、昆虫、植物などを写真を中心に綴ります。

ウラシマソウ

2013年04月17日 20時21分38秒 | インポート





近くの林縁にウラシマソウが群生していてびっくり。
これまで気がつかなかった、と言うよりもこの時期に来ていなかったということだろう。

肉穂花序の先端の付属体は釣り糸状に長く伸長し、これが和名の起源(浦島太郎が持っている釣り竿釣り糸に見立てたか?)とされている。
というのは有名だが・・・

雄花から雌花への花粉受粉キノコバエの仲間による虫媒によって行われる。
雄性の仏炎苞の開口部から進入したキノコバエは雄花群から出された花粉を身にまとい、仏炎苞下部にある隙間から脱出することができるが、
雌性の仏炎苞ではキノコバエが脱出できる隙間がなく、開口部から進入したキノコバエは雌花群をうろつく間に授粉させられ、
最後は脱出できずに死んでしまう。この現象は開花終期の雌性の仏炎苞を切り裂いて観察することができる。

とある、今がそれを観察する好機かも知れない。