みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

希望という名の光。

2010-11-18 22:44:04 | 日記
故 吉田敬 ワーナーミュージック社長のお別れ会に参列した。

「お久しぶりで」と 何人かに声かけられた。
ソニーミュージック時代の同僚や後輩など。
元社長や直接のボスもいた。

私の業界千本ノックで鍛えたI君もいた。彼はCHEMISTRYの元ディレクター。EXILEのプロデュースやってる 松尾きよしさんにも可愛がられた好青年。

彼は弟子に成るときに 難問を与えられた。

私の事務所でシャムシェイドのプロデュースやってる時かな。
B'zのアレンジャーやってた明石 昌夫さんと作った事務所。

業界はレコード会社は別として、事務所とかプロダクションは大手以外、いつどうなるかはワカラナイ。
それと基本的に 肉体がタフな奴でないと務まらない事もあって、私はI君に入社試験の代わりに 入社試練を科した。

頭は良く、性格も良い、何しろ 面構えがよい。基本的にOKだった。

しかし、少し身体の線が細い。彼は自分の事をBe-boyと呼んでいた。
その割には 肉体にオーラがない。

「この業界は浮き沈みが激しい。貯金はあるか?」
返事は、 まったくありません。だった。

入社試練の内容が決まった。「今、君を入社はさせない。理由はこれこれだ。よって、3ヶ月の肉体労働をして、身体を鍛えつつ、貯金を30万円しなさい。強くなって30万貯まったら来なさい」
3ヶ月後 彼は肉体からオーラを発しつつ 約束の30万円貯まった預金通帳を握りしめてやって来た。

入社試練、合格。その日から、スパルタ・業界千本ノックが開始された。

ノックの詳細・方法はまた別のブログに書くとする。
二年後 彼はデフスターレーベルで CHEMISTRYを担当し、松尾きよしプロデューサーと共に CHEMISTRYを成功に導くこととなった。故吉田敬氏はその時、デフスターのボスだった。

二千人程の弔問する人がいた。回り焼香で云々みたいなかんじではなく、キッチリ椅子に座り、見送る会を参列者が見届ける 次第だった。

腰掛けて、横を見てビックリ。この前、東映アニメーションとソフトバンクとのコラボレーションの話しを書いた。

中国の上海メディアグループと東映アニメーションで「一休さん」を共同制作した話しも書いた。

それらのプロジェクトを中心になって推し進めた、ソフトバンクの中川さんが 座っておられたのだ。

ご無沙汰してたので、現在は?と伺った。

話してまたビックリだ。今年の年末、浄土宗・各著名寺院の除夜の鐘を ストリーミングして 全世界に配信するんだと。

浄土宗系は来年、記念法要のラッシュ。

その記念法要の切り口のひとつとして 除夜の鐘ストリーミング配信をする訳だ。なかなか良いアイデアだと思う。

記念法要のイベントとして 良く音楽コンサートやるけど、ほとんど自己満足。

仏教と音楽コンサートの安易なつながりって何?と思う。
以前、敬慕する松原さんが 築地本願寺の輪番(東京本社社長みたいな役割)が築地本願寺で仕掛けたイベントはグレイトだった。

各宗派の声明のエキスパートが何十人と集まって、それぞれのスペシャリティを披露したり、コラボレーションしたり、最後はミクスチャーな合唱。

コレは凄かった。仏教の中にある音楽性、神秘性を感じられる、それこそ仏教音楽であった。

非予定調和の調和。ゴスペルでもあり、ブラスバンドでもあり、ジャズでもあり、オーケストラでもあった。

せっかく寺院に、仏教に触れにこられてるのに、仏教自体が持つ、そのパワーや音楽性を味わってもらわないのだろうか?

コンサート目当てに来てる人を仏教に取り込もうとするのは、本末転倒である。
頭が堅いのじゃない。仏教自体の持つエンターテイメント力に自信を持て、と言う事だ。

そう言う意味で、浄土宗の除夜の鐘ストリーミング配信はグレイトだ。

元ボスの稲垣 博司 音楽協会副会長の 業界を代表しての挨拶。続いて故吉田敬氏の業界の父、研音の野崎会長の挨拶があった。

稲垣さんのは業界のボスとしての愛情あるスピーチだった。野崎会長の弔辞には、如何に故吉田敬氏と野崎会長が縦横無尽に業界を思う存分 駆け巡ったかを感じるものだった。
「また、仕事一緒にしよう!」

この前のワーナーミュージック40周年のコンサートには吉田敬は来ていた。ちょこっと覗いて、微笑んでいた。そして山下達郎さんの 「希望という名の光」を演奏した時 吉田敬は泣いていた。

しかし今日の送る会には もう、彼はいなかった。遠く遠くから ひかりとなり会場のひとりひとりに 届いていた。

光は希望。

さようなら。吉田 敬さん。

近くにヒマラヤ来てる?

2010-11-18 09:00:14 | 日記
昼間は電通のMさんと会う。

夕方は ワーナーミュージックの元社長 故 吉田敬氏の お別れ会。

寒い。 今年は寒さに慣れない。

夏が 精一杯 暑かったのに合わせて 身体が 暑さ対策モード。切り替わらない。
そんなには 寒くないはずなのに寒い。

びん坊主で 懐が寒いのが こたえてるんだわ きっと。
あちゃー

温かいゆず茶でも 飲むとするか

今日も 気持ちだけでも
暖かくなりますように。

政教分離?和合政教。

2010-11-18 01:01:11 | 日記
昼間 柳田法務大臣は言語道断で論外と書いた。

やはりすぐ 国会議員を辞めるしかない。

予算委員長の前田 武志氏
国民の深層心理が乗り移り、仙石氏を仙石内閣総理大臣と言い間違いをした。
心理学的に言うと 言い間違いの深層心理というやつだね。

前田予算委員長はこれまで何回も仙石氏を呼び出し、注意をしている。それでも仙石氏の不遜な態度と答弁は変わらない。

総理以上の態度を するなら いっそのこと首相目指せば?みたいなイヤミでも言ってやりたい。という 深層心理が言い間違いを引き起こしたのだと思う。

我々国民は 民主党のアイデンティティに賛同し、政権交代を実現したのであって 仙石氏に日本の舵取りを任せた訳ではない。

柳田氏と共に首相・官房長官両氏の退陣なしに 国政は、まったく進まない。
参議院予算委員会、委員長 本日はお疲れ様でした。

さて、本日のメインイベント、日中僧侶 和合のツアーの 話を 中国の旅行社(政府直轄の旅行社。幹部には政府官僚がいる)と 話しあってきた。

国際情勢や尖閣諸島の問題や 北京オリンピック、開催中のアジア大会の問題やら、多方面に渡って意見を交換した。

また 釈尊の仏法についてや、浄土の世界の話しもした。

白熱した話し合いとなった。

政治家同士の交渉では、日中関係はここ10年間は進展しないかも知れない。
上手く行くかも知れないが、上手く行く保証もない。
「日中間の政治不信が、国民同士の不信感を呼ぶ。
こういう時こそ、ここはひとつ、日中の僧侶同士の交流が 欠かせないのでは」
結論。・来年 日本の僧侶有志で 中国を訪問する
・仏教界 全体ではなく、先ず 浄土教系僧侶の交流から始める。・それに賛同する 両国の国会議員が交換の場に同席する。など。
産業やビジネスを通じた民間交流は 黙っていても発展すると思う。利害が一致する限り。

政治が停滞した時、僧侶同士の交流が、何かしらの糸口になれば良い。

政治の喧嘩ばかりではナーバスだし、ビジネスに伴う金の事ばかりでも、何か悲しい。スポーツや文化はまぁまぁやってけるだろう。
しかし こころの文化交流は無くていいのですか?

私は そうは 思わない。
具体的には 山西省にある、玄中寺を訪ねようと思う。
中国・浄土教系の原点だ。
この玄中寺の高僧達の存在と情熱によって、日本の浄土教仏教がある。

聖徳太子の 和をもって 貴しとす の こころで訪ねてみたい、話し合ってみたいと 思う。

詳細は 12月に玄中寺に現地調査してからにします。
中国の方々と一緒に食べた 蒙古薬膳しゃぶしゃぶは とても 美味しかった。