みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

紺碧の空に 映える木材の肌色!

2010-11-05 17:00:00 | 日記
地域活性化の実行は 家の新築からかも

伊賀の上忍 百地三太夫の縁者 もう一軒の百地さんが家を新築する。

今日はその上棟式。棟上げとも言う。基礎が組み上がり、その上に柱を立てていき、梁を渡し、一番てっぺんの木材をはめ込んだ瞬間が 棟上げ。

新築するに当たって 施主に取って 建築初期最大のイベントだ。建築責任を預かる棟梁に取っても 一番肝心な瞬間だ。

棟梁と話せたので、どんな気持ち?って聞いてみた。
「地元では八年ぶりの棟上げ。天候や段取り含めて、色んな考えと気持ちがあって、ここ何日か眠れんかった」らしい。

施主さんにとって、家族さんにとって喜ばしい事は当然だが、実は 里人にとっても嬉しい事で素晴らしいのだ。当然 私も 嬉しい。里人みんなで 建築の進行を見守り、ワイワイ言ってる。

施主さんは 里人が出来上がりを楽しむ、巨大な木造プラモデルのスポンサーみたい。

都会で、他人の家の出来上がりを楽しむ事は あまりないだろう。

でも、過疎が進む里では、家の新築は 希望であり 未来に託す夢であり 実質的な地域活性化である。

あーぁワクワクする。他人事なのにねぇ。

ただ、施主や家族は 里に建てようか 街中に建てようか 最後まで悩んだらしい。 でも、決断した。素晴らしい決断だと 私は思う。

地域活性化の第一歩は、老後の為に金を溜め込む事より、家の新築に投資することかも しれない。

雲一つない、紺碧の空にそびえる 木材の肌色。良いもんだ。こんな 棟上げ日和を選んだ 施主さんと棟梁を誉め称えたい。
「あんたら素晴らしいわ!」
また建築現場を見たくなってきた。お邪魔やけど 見に行こうっと

ニッポン コレからだ! ですよね 藻谷さん!

2010-11-05 07:00:00 | 日記
あの池上 彰さんをして「目からウロコが落ちた」 といわしめた モニタンこと藻谷 浩介さんの書き下ろし新書「デフレの正体」~経済は 人口の波 で動く は やはり 目からウロコが落ちる提言の書だ。

藻谷さんは現在 日本政策投資銀行の参事役である。 担当は地域振興で、その役割のエース。

藻谷さんのアドバイスやオーガナイズで 活性化した 地方都市や街は少なくない。

当たり前のように超エリートだけど、エリート然とはしてない。私から見ると 日本の事をこよなく愛する 熱血漢であり、知的ファイターなのだ。

藻谷さん、若い頃から休日と言えば、自腹で全国のありとあらゆる鉄道を乗り尽くし、地方の本当の現状を 見て、聞いて、味わって、歩いて、触れ合って、泊まって、感じてる 超人である。

多くのエリート官僚は 地方の事であっても、施策を勘案・立案するのは すべて机上だ。

しかし、モニタンはチガ ウ。彼は全ての街に自腹で 訪れている。超現場主義の官僚である。何を考え、アドバイスするにしても、総ては 実態を知って踏まえての話しだ。

私も何組かのアーティストやミュージシャンのマネージメントをしていたので、全国の地方には詳しい方だ。オマケにメンバー移動はワゴン車でしてた時期もあるので、街と街をつなぐ道も知ってる。その走行距離は都合、300000㎞になった。

だから何年かを経て、それぞれの地方都市を訪れると その地域の衰退ぶりや頑張り振りが分かる。

東北では仙台市 中日本では 名古屋市 九州では博多が頑張ってる。四国では高松市が、高知市、松山市が踏ん張りを見せている。それ以外は 大なり小なり 勢いをなくしている。

胸がきゅーんとなる。自分の故郷でもないが、やはり何故かきゅーんとなる。
発展が明らかなのは 大東京とその周辺で 明らかに残念なのは大阪だ。

希望は 橋下知事。田舎の片隅から全面支援!

しかし、多くの地方リーダーは 地域の権力者の代弁者であり、地域に住む人の代弁者ではない。

一部の権力者や地権者が昭和の高度成長期の亡霊を追いかける限り、本当の街づくりや街の活性化なんて有り得ない。

でも それぞれの地方にはその地域を愛する人や、知恵がある人、行動力のある街人、村人がいる。

そんな こころある地域日本人の支えとなり、知恵を授ける ほんまもんの官僚が 藻谷浩介さんである。
そんな藻谷さんが言う。問題は景気ではない。景気は気に如かず、人口の波こそが、経済を活性化するヒントがあると。

そのヒントが満載で、徹底したデータ分析と徹底した実地見聞がそのヒントを裏付けしている。地域を愛する日本人 必読の書は「デフレの正体」である。

日本は今だからこそ、その本当の実力と魅力的な資質をしるべき だと思ってる。ただ量による豊かさを誇る時代と次元ではなくなったと言うことだけで。

素晴らしい魅力がいっぱいの日本と日本人。まだまだと云うよりかは、 コレからだろ!ニッポン!

二万日を経た。極楽浄土まで、長くてあと一万日。コレからだろ! みんなの僧。