みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

・gooブログ「みんなの僧」を閉鎖します。

2013-02-04 16:59:12 | 日記

「みんなの僧」ブログ ご愛読のみなさまへ


長らくgooブログにてご愛読頂いていた「みんなの僧」を閉鎖することに致しました。並行してupしていたアメブロ(アメーバブログ)【みんなの僧のブログ】は引き続きブログしておりますので、gooブログ読者のみなさまにはお手数ですがアメブロのURLをbookmarkして頂き 購読して頂けると幸いです。http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=minna-no-so&guid=ON


gooブログ読者のみなさま、二年半の長きに渡り、どうもありがとうございましたv(^-^)v


日本と日本仏教、感心ある方々の為に、生きてる間 粉骨砕身 面白く楽しく 暴れ回る所存ですので 今後とも ご愛顧のほど 宜しくお願い申し上げます◎◎◎◎◎◎<(_ _)>


合掌

平成25年2月4日 立春

【釈説樹】こと【槇雄説樹】





たで食うむしも

2013-02-04 02:32:24 | 日記
当麻寺は 楽しい寺だった(^-^)v
「浄土」と「密教」、「浄土宗」と「真言宗」が並び奉られているお寺さんだ。

数ある宗派の遠いところ同士に両者はあり、右端と左端だ。

それが、本堂内でも併在していた。

弘法大師像も有れば、阿弥陀来迎図も有るし、護摩檀も有り、オマケに役行者まで鎮座している


カオス


加えて阿弥陀来迎図は曼荼羅で 大きさは4㍍×4㍍

荘厳かつ立派で壮大
だった


拙僧の個人的趣向や興味で言えば ツボにハマった併在寺院でした。

天台宗と浄土宗でも違和感あるが、脈絡はある。しかし、真言宗と浄土宗ではお釈迦さんまで遡らないと その親近性は見いだせない。

山門を出て、五木寛之さんやさだまさしさんも食した「にゅうめん定食(柿の葉鮨)」を食べた。

空きっ腹にはちょうどいい


日本仏教のしぶとさといい加減さと楽しさを体感出来る当麻寺。


有る意味


ぶっ飛んでたわ(。・_・。)ノ

ろう梅

2013-02-03 21:44:27 | 日記
春より早く

寒中春の訪れを感じさせる ろう梅の匂い

すごく好きだ

いろんなことがあって

独りきりの時期に

優しく連れ添ってくれたのは

犬のハナコちゃんだった
仕事を終えて 夜中にさいたま市の家に帰り

出迎えてくれたのはハナコ

ハナコと一緒に夜中の散歩に出かける

1月も終わりに近づくと
何処からか 甘くて強い匂いがしてくる

匂いのもとを辿ると黄色くて蝋細工で出来たような小さな花だった

寂しさに染み入る 匂いだ。

冬に香る樹木は「柊(ひいらぎ)」と「ろう梅」

どちらも 匂いが美しい
匂いが冬の冷気に 凛とした芳しさ


写真のろう梅は東北の「提灯祭り」のように整然と枝分かれして

提灯のように花が下向きについている

ろう梅

寺に植えよう

1月もあと少し

2013-02-03 20:39:11 | 日記

29日、臨時の総代会があり、午前中は その為の資料作り。午後から総代会。

住職の継職法要、年間スケジュール、本堂堂内の修繕、永代経懇志の取り扱い、法名・院号懇志について などなどを話し合い、決定した。


会議は二時間ほどで終わったが、総代さんたちだけであと三時間ほど酒入り座談会。


東京では情報が氾濫して要らぬ知識に溺れそうだ。田舎は肝心な情報が余りなくて進化しない。有るのは近所話しや猿・猪・鹿の害、若しくは田畑・山林の事。

東京であろうが、地方都市であろうが、山の中であろうが、ネット環境さえあれば平均的な情報は入手出来る。玉石混交・清濁併飲・正邪混合だが、至極便利である。


だが、時勢の突端 情報の真相は やはり「情報の集まる」人に集中し、それぞれのエキスパートから情報の元が染み出して行く。


地方は公共工事の投資では絶対、豊かにはならない。断言出来切る 地方ならではのゆったりとした時間こそが次世代のエキスパートを熟成する。

そのエキスパートが地方から発信する商品やコンテンツが地方経済を活性化し、多種多様な知識、感性がバランス良い人口構成を作りあげる。東京に来ないで活躍・成功しているGReeeeNやMONKEY MAJIKは地方のゆったりとした時間の産物で、エキスパートだ。


拙僧の活動する辺りからは「大和ハウス」「ロート製薬」「オービック」などが成功・大成しているが、地方から出て行ったままである。全国的、グローバルな企業だから東京に活動拠点がある。


本社機能を移転する必要なんて無いが、東京に無くても良い部門や子会社まで東京に集中と言うのは「賢明」でなく「先見力」が無い。

関西拠点のP社はグローバル時代の到来前夜に本社機能や宣伝部を東京に移した時に暗雲低迷が始まった。

世界を相手にするに必要な場所は東京だけがベストなのではない。

必要なのは個性豊かな人間力のある「人間」であって、場所だけではない。


SONYもSHARPも幹部クラスの人間力が格段に落ちた。盛田・大賀さんは桁違いの人間力だったが、出井氏以降は人間が小さくて 結果ユダヤ資本に会社を乗っとられた感じだ。


英語力より、先ず人間力。グローバル時代でもね。

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

2013-01-28 20:01:33 | 日記

一週間の東京ミッションを終えて里寺へ戻る新幹線なう

一週間はたっぷりあるようで少なく、短いようで長い。

ふたごちゃんにも会いに行った。


まだ6ヶ月ベビーなのに片方は人見知りする。


片方は一応 妹である。


お姉ちゃんはのんびりしていておおらか。妹はナイーブでデリケート。


ふたごだけど、パーソナリティは違うようだ。


区別や差別をしないようにするあまりに、周りの扱い方が同質になり、ふたごはますます「瓜二つ」となるようだ。


拙僧を含め ふたごちゃんのまわりはコレからどんどん 区別なく 差別なく 均質な対応をすることになるはずだ。


たぶん(-。-)

里に戻ったら映画を観にいこう

見るのは「レ・ミゼラブル」「TED」あと「ジャンゴ」

拙僧の中の興味3部作


最近、黒澤明監督の「乱」と「用心棒」を観た。


「乱」は見終えて 悲しいため息をついて


「用心棒」は見終わった途端に 満足のため息が出た


巨匠と世界からリスペクトされたあとの黒澤作品はバランスがワルい。


それに比べて モノクロ時代の三船敏郎主演ものは「完全無欠」で、サッカーで言えば現在のバルサでのメッシで手のつけようが無いレベル。


F1なら黄金期のマクラーレン、アヤトン・セナとホンダパワーのコラボレーションに当たる。


世は無常である


また、人生も無常である。

LIVE IN JAPANでのリッチー・ブラックモアのギタープレイも超絶の域を超えているし、オーバースピードでパワードリフトをアウトからカマすネルソン・ピケもそうだった。


脂の乗っている天才は「神域」にいる


しかし、永遠ではない。


「無常」は凡人にも天才にも等しくやってくる。


スターであり続けることは大変難しいが、不可能ではない。


しかし、才能がMAXに輝いている「時」は「永遠」ではない


そんなこてをつらつら思いながらトム・ハンクスの「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と言うめんどうくさいタイトルの映画を見た。


ほとんどトム・ハンクスは出て来ないので、ブルース・ウィルスの「シックス・センス」みたいな扱い出演。

主人公はどちらも少年。んで、影扱い主人公のトム・ハンクスもブルース・ウィルスも「死人」


「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」はアメリカ 9・11がベースになっている。


9 11でお父さんを亡くした少年の話だが、少年はアスペルガーである。


アスペルガー特有の性格と能力を持って、少年はお父さんに近づこうとする。

愛するお父さんを亡くした少年の喪失感と

喪失感と闘う少年の日々


3・11や9・11で家族や愛する人を亡くした人の絶望や喪失感、そして否応無しに心を埋め尽くす「無常」を丁寧にかつ、圧倒的な語彙数で「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は拙僧の心に迫ってきた。


あと1ヶ月と少しで、3・11から丸三年。


遺体安置所や津波で失われた沿岸部を供養巡礼したが、亡くなられた一人一人や取り巻く家族の 表現を超えた「悲しみ」「絶望」「喪失感」そして「無常」を改めて、改めて思い出し、噛み締めた。


昨年公開された、めんどうくさいタイトルの地味な映画だが、9・11から時間を経てアメリカが正面から向き合って出来た「力作」である。


見終わったあと、アスペルガーの少年を主人公にしないと この映画は成り立たないなと ふと思った。

おっ、もう名古屋か…