除夜の鐘突き中止？

さっき檀家総代さんたちが来て話し合い、除夜の鐘突きは中止になった。

今年の雪は マジ ハンパねぇー

すでに積雪は40㎝を超えてるのに やむ気配はない。それどころか見たこともないよな 小さい小さい粉雪がふりつける。

雪女の吹雪みたい 少しロマンチック。

拙僧の寺、上忍の里の寺は 山の中腹にある。寺への参道の勾配が キツくて 高齢化が進む檀家さんには 厳しい。

ましてや大吹雪。大事を取って 檀家さんが参加する除夜のおつとめと鐘突きは中止とした。

しかし、拙僧の 煩悩の重さや里人の事を考えると、除夜のおつとめをしないわけには いかない。

11時頃から、拙僧だけで除夜おつとめを することにする。

それはそれで、今年の大晦日らしく 新年の幕開けに相応しいと しよう。

真っ白にくれ、真っ白に明ける。いいじゃないですか！ ホワイトタイガーさようなら！ありがとう！ 真っ白のうさぎがピョン！

重いでしゅね 雪

ハンパない 雪だな こりゃ

除夜の鐘 突きにくる人 おらんね こりゃ

54年間で初めてかも知れん こりゃ

まだまだ降りそうだ こりゃ

あー こりゃ こりゃ

大雪には お手上げ

全国各地に大雪警報。

みんなの僧的 おせち完成なう

正月のおせち完成なう！

中腰での盛り付け 腰痛し。

元旦の挨拶終了後、参拝された檀家さんに 振る舞うおせち三段一組。家庭おせち三段一組。特養に入所させてもらってる母親のおせち二段一組。

昔は紅白歌合戦を見ながら、母親がせっせとこしらえてた。棒鱈の酒みりん漬けは拙僧の大好物だった。

昭和の正月の風情や雰囲気が懐かしい。

そんな事を想いながらの重箱詰めは そこはかとなく そこはかとなく……

お疲れ様でした。みんなの僧。お休みしてよかですか？

よかなう。

えっ!?ブラスパンド？ホンマやブラスバンド。 年ちゃう 老眼や！一緒か トホホ

ブラックボトムブラスバンドは バンド名が醸し出してる通り、New Orleansstyleのブラスバンドだ。彼らは歩きながら、野外で演奏するのが基本で本来のスタイル。

軍楽隊服を着て、規律正しく行進するのが、鼓笛隊もしくはマーチングバンド。リズムも吹き方も、演奏態度もキッチリしている。

それに比べNew Orleansstyleのブラスバンドは ユルユルでダラダラで キッチリしてない。良い意味でも違う意味でも いい加減なスタイル。

どっか のどかで ハッピーな感じ。日本でいう チンドン屋さんに近い。
しかし、もともとは アフリカ系アメリカンの葬式葬列のにぎやかし演奏が その発端だったらしい。
キリスト教的に死ぬと言うことは、この世での縁が尽きて、天国に召される事だから、実はハッピーで喜ばしい事なのだ。


でも、実際は家族や友人に取っては、寂しいし、悲しい事だ。
でも、やはり天国に召された訳だから、喜ばしいのだ。とても。
だから泣いたり、喜ろこんだりしながら葬列は進む。泣き笑い劇場ならぬ、泣き笑い葬列として。

そういう悲喜交々・泣き笑い葬列に相応しい、にぎやかしがNew Orleansstyleのブラスバントである゛。

ブラスバンドは悲しい気持ちに寄り添いながらも、天国へ召された事の喜びを演奏する。 家族と街の人は一緒に手拍子しながら歌う。

スピリチュアル・黒人霊歌がベースのNew Orleansstyleマーチング楽曲「聖者が街にやってくる！」なら みんなが知っている。

偉い牧師さんや神父さんが街にやって来るのではない。、死んで天国に召された人が 聖者となるのだ。だから、その聖者の葬列が来る事が 聖者が街にやって来る 事なのだ。

死んで聖者になる感じは死んで仏になる感じに似ている。

聖者の行進の歌詞 「聖者が街にやって来る。私も一緒に聖者の行進に加わりたい」 といのは 浄土教の 「同発菩提心 往生安楽国」に相似している。

極楽往生と天国召還

国や人種は違っても、死に際に当たっての願いや思いは一緒かも知れないな。

そんな事を思いながら、感じながら どんどんブラックボトムブラスバンドの演奏に引き込まれて 乗せられていった。

元ブラスバンドやってたようなお客さんトランペッターやサックス奏者大勢とカルメラのメンバー入り乱れて、最後は大合奏大会になった。

演る曲は 勿論「聖者が街にやって来る」

オーウェンザセインツ♪ゴーマチニー♪オーウェンザセインツ ゴーマチニー♪

夜が更けるのも忘れて、神戸チキンジョージのライヴ空間は New Orleansのハッピーな空間にワープしていた。

何時かは 拙僧もこの世の縁が尽きて極楽に生まれる。
でもなかなか 極楽に往生を願う気持ちにならないなう。

「てっぱん！」からお好み焼きに お好み焼きからブラスバンドに ブラスバンドから極楽往生に！ ねっ！つながってるでしょ！

えっ！そんなの関係ない？すか？

いやいや この世は 不思議な「縁」に満ち満ちています。