みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

ゴールデン カップル〓

2010-11-21 18:08:01 | 日記
隣寺の ほんこさんが終わった。しみじみと仏法が伝わっている。

アチラコチラから要所、要所で 「なんまんだぶぅ~」と 声が聞こえる。

予定調和や決めごとの なんまんだぶぅ~ じゃない。
今日の法話をしてくださった方の話力のせいもあり、法話を聞く人の中の仏性が喚起されて、口を突いて出てきた なんまんだぶぅだった。

丸1日 仏縁の集まりであった。 阿弥陀さん ありがとうございました。

天気が好くて 気持ちよい日でした。

ところで、写真は隣寺のとても珍しい 観音さま。
長谷寺の観音さまは立派さや神々しさ(菩薩さんだけど)が 別格である。

私も大好きで、惚れてる仏像であり、観音さまである。

隣寺の この観音さま、実は 長谷寺の観音さまの プロトタイプ、つまり試作品である。

10分の1スケール。同じ仏師が製作したもの。

隣村は、後南朝の皇子が隠遁すべく作った村落。そんな村の寺だから、何かと格式高い。

よって、密かに プロトタイプが奉納されている。
浄土教系の寺に、これほどの観音さまが 安置されているのは見たことないですね。

南無阿弥陀仏
南無観世音菩薩

私の大好きなコラボレーションである。

隣寺に行く、大きな楽しみです。

でも、ちょっこし疲れました。です。




お水取りと油売り

2010-11-21 00:01:39 | 日記
東大寺のお水取りは凄い!二月堂で行われる悔過(懺悔)の法要が大好きだ!みたいな事を以前のブログで書いた。

本日はブルシットと言うロックバンドのデビュー10周年があるとも書いた。
このふたつのコンテンツは通常、何の関わりもない。
また、ブルシットのリーダー、ケンスケくんは日清オイル関連の会社社長になったとも書いた。更に関係ない。

しかし、ブッダマジック炸裂!
・私「ケンスケ、俺住職なってん」
・ケンスケ「そうなんすか!だったら東大寺のお水取り、知ってます?」
・私「知ってるも何も、仏教行事の中で、いっちゃん好きやで!でも、お水取りの事、ケンスケの口から聞くとは思わんかったわ」
・ケンスケ「いや、お水取りの大松明の炎の油、うちの会社の菜種油なんすよ」・私「…………………!」 ・私「なんて素晴らしい事してくれてんねん!お水取りに使われてるなんて、菜種油界のモンドセレクション最高金賞、受賞みたいなもんやないか!」
・ケンスケ「おかげさまで!」

一緒に音楽業界で一攫千金、大成功を目指していたのが、ひとりは 寺の住職になり、ひとりは お水取り・大松明の菜種油を奉納するになった。そして、彼の口からは

「おかげさまで」

ビジネス上のおかげさまではない、仏縁の「おかげさま」である。

月日は人を変える。「おかげさまで」と自然に言える変化は 悪くない。

こりゃ、来春のお水取りは みんなで行こう!
みんなで僧 ですね。

南無 観自在菩薩♪