千葉県で今年１月１日から施行された新しい制度を紹介します。
これがどういう意味を持つものなのか。
今後、どういう働きをするものなのか。
いまのところ分かりません。
ただ、私たちが訴え続けてきたことの一つに、「定員内不合格」の理不尽さと同時に、「なぜ不合格なのか」について、誰も何も説明せず、相手にせず、不合格にされた子どもと親を徹底的に「無視」する仕組みがありました。
「校長の判断は絶対！！」で、なぜ不合格なのかを「聞くこと自体不遜だ」という仕組み。
「校長は絶対に間違わない、校長は絶対に差別などしない」
だから、不合格の理由は言わない、という制度。
そんなふざけた法律が、学校教育法施行規則第９０条でした。
その上、県教委は「定員内不合格の理由は、障害ではありません。点数ではありません」と言ってきました。
障害じゃない？ 点数でもない？ それなら、この子の何が「不合格」の理由になるというのか？
１年も２年も３年も浪人させられながら、それでもあきらめず「学びたい」「高校になりたい」と願い続ける子どもの、どこに「不合格」の理由があるのか。そんなもの、あるはずがない。理由は「点数」で人間を切る入試と、障害児を差別する校長判断以外にないではないか。
それでも、「校長の判断は絶対！！」「校長は絶対に間違わない、校長は絶対に差別などしない！！」とされてきた。
それを変えるための一歩に、この制度がなりますように(^^)v
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入学者選抜における専門家委員への意見聴取制度に関する要綱 （令和５年１２月２０日制定）
（目 的）
第１条 この要綱は、学校教育法施行規則第９０条（昭和２２年文部省令第１１号）の規定により、高等学校の入学を、入学者選抜に基づいて校長が許可することに関し、必要な事項を定めるものとする。
２ 入学者選抜における専門家委員への意見聴取制度は、千葉県県立高等学校入学者選抜における志願者数が募集人員に満たない学校等において、校長がより正確かつ適切な合否判定をするために、選抜の資料等について、特に慎重に審議する必要があると判断した場合、千葉県教育委員会が選定した外部の専門家（以下「専門家委員」という。） から意見聴取できるようにすることを目的とする。
（定 義）
第２条 この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定める ところによる。
（１） 志願者数が募集人員に満たない学校等
入学者選抜において、志願者数が募集人員に満たない学校及び入学許可候補者数が 募集人員に満たない可能性のある学校をいう。
（２） 合否判定
学校教育法施行規則第９０条の規定により、調査書その他必要な書類、選抜のため の学力検査の成績等を資料として行う入学者の選抜に基づいて、校長が入学を許可すること又は不許可とすることをいう。
（３） 意見聴取制度（以下「本制度」という。）
入学者選抜の合否の判定過程において、調査書等の書類の審査、学力検査の成績及び学校設定検査の結果の選抜の資料等について、専門家委員の意見を聴取する機会を設けることができることをいう。
（４） 専門家委員
別に定めた者の中から、千葉県教育委員会が選定した者をいう。
（対 象）
第３条 本制度の対象となる高等学校の校長が必要であると判断した受検者又は千葉県 教育委員会が必要であると判断した受検者とする。ただし、本制度の実施対象となる ことについて同意しない者を除く。
（時 期）
第４条 本制度により意見聴取を実施する時期は、次の各号のいずれかとする。
（１）当該選抜の検査実施後から判定会議前日まで
（２）当該選抜の入学許可候補者の発表から１週間 （聴取した意見の取扱い）
第５条 専門家委員から意見聴取した校長は、意見を参考とし、改めて判定に必要な資料の内容を検討することとする。
（公 開）
第６条 本制度を実施した学校名、対象者氏名、専門家委員の氏名、学校から専門家委員に提示した資料、専門家委員から聴取した意見については、全て非公開とする。
（秘密の保持）
第７条 この要綱の実施に関する事務に従事する職員又はその職にあった者は、本制度に関して職務上知ることのできた秘密を漏らしてならない。
（補 則） 第８条 この要綱に定めるもののほか、本制度について必要な事項は、教育振興部学習指導課長が別に定めるものとする。
附 則 （施 行 期 日）
１ この要綱は、令和６年１月１日から施行する。
